先日は朝から大人の生徒さんが来て、ショパンの「雨だれ」を見事な音色で弾いてくれて、もう、大拍手でした。横浜セミナーでもお話しましたが、最後の最後で八分音符がとまって、右手が高いBの音をぽ〜んと響かせる場所があります。ここ、それまでの左手の響きなどペダルもすべて消してから弾きたいのですが、なかなか細かいタイミングの調整で、難しい。
そこで、ショパンとサンドが地中海のマジョルカ島にいたときのお話をご紹介しました。結核にいいだろうからと、一生懸命ショパンを連れて行った地中海リゾートのマジョルカ島。季節が悪くてずーっと雨で、ショパンの結核の具合も全然よくない。雨の中買出しに行ったサンドが帰ってくると、ショパンが弾いていた曲のひとつが、この「雨だれ」・・・という話があって、この音について、あるピアニストが「雨がやんで、虹が出たところ」と言っていました、と。その日はその話だけして終わりにしまた。そして今回、この「虹が出る」ところ、左手が消えてから右手がとってもきれいに響いていました。「お話してもらって、なんだかとてもイメージがわきました」とのこと。
さらにレッスンでは、その右手の音色が、やわらかく響くようにちょっとだけ特訓。けっこう難しいですが、ショパンのカンタービレな右手を弾くにはマスターしておくと絶対にお得なので頑張りましょうということに。12月のレッスンのときにお友達やご近所のママ友などお客さまになってくれる方に来てもらって発表会にしましょうということになりました。私も何曲か弾こうと思います。
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