音楽センスを伸ばしたい!

音楽ライター山本美芽による、ピアノレッスンに関する取材日記です。

セミナースケジュールはこちらです。 山本美芽オフィシャルサイト

2016-11-01から1ヶ月間の記事一覧

1種類の教本だけでは足りません

12月2日金曜日、カワイ横浜シンポジウムで古内奈津子先生にご紹介いただく楽譜の一部です。 超売れ筋のド定番で、これをうまく併用していく技が古内先生の得意技。 残念ながら1種類の教本だけでサクサク進める優秀で練習よくしてくるお子さんは少数派なのが…

「相対的な読譜の教本」ピアノ教本比較セミナー 第2回

ピアノ教本比較セミナー 第2回 「相対的な読譜の教本」 ムジカノーヴァ 2016年11月号 出版社/メーカー: 音楽之友社 発売日: 2016/10/20 メディア: 雑誌 この商品を含むブログを見る アメリカ系の教本に、突然「スキップとステップ」だとか、音程がたくさん…

フランスのメソッドで反進行を学ぶ

ピュイグロジェ先生がお書きになり、 藤井一興先生が解説しているテクニックの本。48曲すべてが反進行。 藤井先生のお弟子さんの三輪昌代先生はこの本を幼児さんからみんなにお使いだそうです。 「同じ音をタッチするユニゾン進行と、同一指使いでタッチする…

タイプ別、教本の組み立てかた

晩秋の表参道。 来週の金曜日のシンポジウムに向けて、パネリストの古内奈津子先生と打ち合わせました。 年長から始める標準タイプ年中から始める標準タイプ理解の早いタイプ理解の遅いタイプ それぞれに対応した教本カリキュラムの作り方について、一番知り…

藤井一興先生のバッハとショパン

藤井一興先生のセミナー、カワイ表参道へ。 ショパンエチュードとバッハ平均律の同じ調の曲を比較していきます。 弾いてくださる音が、、、素晴らしい‼︎ ずっと聴いていたい! バッハの転調を感じながら弾いて欲しいとおっしゃってました。アファナシエフも…

レッスン発表会のお役立ち楽譜ガイド

ムジカノーヴァの別冊? 的な、楽譜ガイドが出ました。 活躍中の先生方を網羅した1冊です。 私は村手静子先生に、はじめの一歩 ロシア奏法によるピアノ教本 のお話を伺いました。 ご自宅てお話しながら弾いてくださったベヒシュタインの音が、衝撃的に美しか…

生徒さん増加報告

ライティングセミナーや個別指導受講のピアノの先生から、今年1年間での生徒さん増加のご報告が来ています。 12名増加 48名13名増加 35名10名増加 17名14名増加で29名 人数さえ増えればいいというのではなく、ひとりひとりを大切にしながらのこの結果。 この…

5回目の狛江ステップ室内楽

狛江ステップ終わりました!ベートーヴェンの街の歌 1楽章を、チェロの清水詩織先生、ヴァイオリン那須亜希子先生と弾いてきました。演奏に集中はできたんだけど、あれこれやろうとしたことが多く、思い通りに弾けなかったです。ベートーベンは難しい‼︎ フレ…

1音1音のクオリティが問題

朝から多喜先生のレッスン。 明日弾く「街の歌」1楽章でだし部分、何が問題なのか特訓していただきました。 1音1音のクオリティやエネルギーの問題というのが、わかりました。 すぐにできませんが。 弦楽器の先生方の思いを、ピアノ弾きにわかるように翻訳し…

フレーズの終わり方が問題だ!

室内楽クラス、5年目。 3月から毎月1回、ベートーベンのピアノトリオを1.2.3楽章、勉強してきました。 7人のグループで、ひとり20分プロの弦楽器奏者の先生方と合わせていただき、多喜靖美先生、松本裕子先生から指導していただきます。 週末の狛江ステップ…

ヤマハ掛川工場と浜松楽器博物館へ遠足

昨日は、私の主宰するライティング研究会で、掛川のヤマハグランドピアノ工場と浜松の楽器博物館に遠足に行ってきました。 関東、静岡、名古屋、岐阜、関西の先生方、私を含めて23人。 初対面の先生どうしも話が弾み、和気あいあいとした楽しい時間となりま…

室内楽歴5年で、わかってきたこと

八王子ステップでは室内楽コーナーを聴かせていただきました。 多少室内楽の経験ができてきたので、初心者さんはあそこがああなればきっとこうなって等々、いろいろ思い浮かぶようになってきました。自分ができるかどうかは、棚に上げての話ですが、そが第一…

うちの子にピアノを続けさせる価値はあるんでしょうか?

それなりに練習して上達、楽しんでいて保護者の満足度も高い。こうした生徒が多ければ、退会は少なくご紹介は増えて経営は安泰。 値上げもスムーズです。 しかし満足度がイマイチなまま値上げの連絡が来ると、「いい機会」として退会のきっかけに。 発表会を…

ピアノ教本比較セミナー

表参道クラシックスペースで、ピアノ教本比較セミナーを行いました。 他のメソッドに影響を与え、ネタ元になっている重要な教本を中心に、歴史と全体を概観しました。 30冊ぐらい? 駆け足でしたので、これから各論で深めていきます。 偶数月の木曜日に行う…

藤井一興ピアノリサイタル 音楽遺産 浜離宮朝日ホール

難しそうと思っていたメシアンが、藤井先生の演奏前トークのおかげで、わかったような気がしました。微分音程を3倍にして鳥の鳴き声が再現? メシアン先生が録音した鳥の声を藤井先生も聞かせてもらったとか。 ドビュッシーは、ますでシャンパンゴールドのよ…

心地よい現代国語の授業?

中西美江先生が奈良ライティングセミナーのご感想をブログ記事に書いてくださいました。 鋭い観察! 素晴らしいです。 「美芽先生のワークは本の帯に注目、どこの文章から、なぜこの文章が選ばれたのか?を受講者全員で音読・・・ それぞれが読んだ感想など…

バロック。ピアノ風かチェンバロ風か、それが問題だ

どっちでも自由なんですよ。でも、コンクールではどっちが有利とか、あるんでしょうかね。 2016年のピティナコンペの結果特集号を見ていたら 石黒加須美先生はA1、小学2年生以下の講評で、バロックについての課題として 「調性の変化により対応でき耳…

インベンションでヘミオラって習いましたか?

バッハ インヴェンション 分析と演奏の手引き 分析:小鍛治邦隆 演奏の手引き:中井正子 作者: 小鍛治邦隆,中井正子 出版社/メーカー: ショパン 発売日: 1998/12/10 メディア: 楽譜 購入: 2人 クリック: 3回 この商品を含むブログ (1件) を見る チェンバロがご…

バロックをコンクールで弾くときの評価

バッハなどバロックのピアノ曲を弾くときのアーティキュレーションは、書いていない場合もありますが、書いてある場合もあり、書いてある場合、アーティキュレーションは楽譜によって違うことがよくあります。大きく分けるとふたつの方向性があります。 1 …