まずはチェルニー100番から2曲。先生が伴奏を即興でつけてくださるのと一緒にアンサンブルしながら、細かいテクニックを確認していきます。
ほとんど初見に毛が生えた程度の状態で持って行きましたが、左手のドミソという分散和音を弾くときの指と鍵盤の角度など、得るものが多かったです。
そして曲のほうは、熱情ソナタ3楽章をもっていきました。
難所もまあなんとか弾けなくもない程度になって、コーダは思いのほか弾けていた。仕上げるのでなければ、この曲はもういいんじゃないかしら? 次に行きましょう! ということに。
3楽章との格闘、1ヶ月で終わってしまいました。
ひとつ後にこの曲を弾いていく際のアドバイスとしては…
全体の構成をもっと考えながら弾くこと。まだまだ強弱も不十分ですし、さらっと流すところも頑張ってしまっているので、メリハリをもっと出していく必要があるということですね。そのために磨かなければいけない技術もいろいろ。
「先生がきっと、次の曲にいきましょうとおっしゃると思ったので、ショパンのソナタの2番、最初だけですけど譜読みしてきました」と申し上げると、先生は大笑い。残り10分あったので、最初の部分で、左手の分散和音をどう攻略するか、いろいろ伝授していただきました。
そして私が持っていった春秋社の井口版は、先生がお持ちのエキエル版と音が違う箇所があったんです! ひえええ。やっぱりちゃんとエキエル版を買わないと。
ショパン : ピアノ・ソナタ集/エキエル編(英語版)/ポーランド音楽出版社
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左手の分散和音、かなりあっちこっちに跳んでいるので、手の形をあまり崩さずに移動する方向で弾くアドバイスをいただきました。指を無理やり広げてレガートにしようという方向ではないですね。
「この曲はけっこう難しいわね…」と先生がおっしゃるので、「すみません、実力に見合ってない曲ばっかり選んで…」とお詫びしたところ「いいのよ! 先生のお許しが出るのを待っていたら一生弾けないまま終わっちゃうことにもなりかねないし」と、暖かいお言葉。
「そうですね、もう、試験とかもないことですし、聴いてくださる先生さえご迷惑でなければ…」「そうそう!これまでやった曲も、完全には仕上がっていなくても、けっこう力がついていると思うわよ!」と笑顔でうなずいてくださいました。
ショパンのソナタ、やっぱりカッコいいですね。ドラマチックで。ベートーヴェンのあとに弾くと、作曲の書法がやはりぜんぜん違うなと感じます。ソナタ形式であっても。
しかし臨時記号の多さがとんでもないですねぇ。ただの臨時記号だと思うとわけがわからなくなりますが、和声の変化として譜読みしていきたいと思います。
この曲で大好きなのはアルゲリッチの録音です。
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