音楽センスを伸ばしたい!

音楽ライター山本美芽による、ピアノレッスンに関する取材日記です。

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ソナチネ3楽章強制終了→熱情ソナタ3楽章譜読み開始

室内楽クラスの翌日は個人レッスンでした。ラヴェルソナチネの3楽章を持っていきましたがもうとにかくボロボロで気の毒な感じ。一番だめなのは譜読みが1ヶ月練習したのに、完全でなく、ところどころ音があやしいこと。
「通して練習してばかりいると、譜読みのあやしい箇所が、いつまでたっても、なんだっけ? のままなのね」
「1ヶ月練習したことで力もついていると思うし、違う曲に変えてみたら?」
という先生のアドバイス。
うーむ、まったくもってそのとおりです。

ぜんぜん仕上がっていませんが、終了することにして、いま、熱情ソナタの3楽章の譜読みやっております。

なんで突然熱情ソナタなの? といいますと、この前、中学生の男子生徒さんにインタビューさせていただき、彼が、塾や部活から帰ってきてピアノにかじりついて熱情ソナタをいま練習していて、1年計画で仕上げるんだとがんばっている話を聞いて、「ちょっと私も負けられないわ!!」とライバル心を刺激されてしまい…(笑)

そういえば、中学時代に、小泉今日子の出ているドラマ「少女に何が起こったか」が流行って、小泉今日子が、熱情ソナタ3楽章を弾くシーンがあったのを今でも覚えているんです。コーダの部分が「熱情」って感じで、カッコよかったなあ。友達に「熱情弾けないのぉー」「熱情弾いてー」といわれて「難しいんだもん、弾けないよ」と応えるしかなかった当時の私。いまなら練習すれば、弾けるかもよ?? と思ったら「やるぞ!!」的な…。単純なんです。

1楽章と2楽章は、大学時代にレッスンで弾いたのですが、「大変なので、3楽章はやめましょう」といって終了になってしまったのでした(しょぼーん)…。

またしてもなんだか難しい曲を選んで身の程知らずなところは、懲りていませんが、譜読みがあやしいのを放置だけは絶対しないようにしようと今回誓いました。

読めない弾けない箇所は、徹底部分練習。練習できるのは10分だけの日は、もう、最初から通さない。あやしい箇所、1段ぐらいを、片手ゆっくり練習で繰り返します。

だいたいの場所は流れていくんだけれど、ところどころ「なんだこれは!?」的な難所が出てくるんですよねえ。3ページ目に左手の重音トレモロとか、なんじゃこれはと絶句してしまったし。その後もあちこちで「はあっ!?」と、ひっかかっております。全部通して練習ばっかりしていたら、怪しい箇所で立ち往生ばかりになるのは目に見えている! 部分練習の鬼になってやるー!! しかし長い…。繰り返し部分があるとはいえ、長い(涙)コーダまで譜読みがたどり着くのに何日かかるのか!?

しかしラヴェルからベートーヴェンに来ると音が少なくて譜読みが楽だし、やっぱりスタイルになじんでいるので弾きやすく感じます。フランスもの好きだけど、まだまだたくさん弾いていかないとなぁ。

しかし、ほとんど最近はピアノ練習ブログと化していますね。ま、いいか。

ウィーン原典版108 ベートーヴェンピアノ・ソナタ集 (2)

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