音楽センスを伸ばしたい!

音楽ライター山本美芽による、ピアノレッスンに関する取材日記です。

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スムースジャズのサックス奏者、いま一押しはDarren Rahn!

アメリカのスムースジャズラジオ局を聴きながら「へーこんな演奏する人がいたんだ」という出会いがいくつもありました。前から気になっていたけれど、アルバムを買ってちゃんと聴いたらすっごくよかったのがこのサックス奏者、ダレン・ラーンです。

何がしっくりきたかって、歌いやすい魅力的なメロディ、ある程度キメキメ的な要素があってファンキー、J-フュージョン的な要素を持っているんですね。ディメンションの勝田さんか? と思う箇所があるのです。

Talk of the Town
Talk of the Town

彼はソロアーティストとしてデビューする以前に、プロデュースの仕事をしていて、そこでこの前亡くなったベーシストのウェイマン・ティスデイルのアルバムにも参加していました。確かに、ウェイマンのアルバムで「おっ、この曲はなんだかファンキーでお洒落で、かっこいい!」と思ったものには、たいていダレンの名前があったのです。そして2007年に出たこのアルバムで満を持してソロデビューとなったわけなんですね。

Darren Rahn

http://www.darrenrahn.com/

 プレイも申し分ないんですが、それ以上に曲とアレンジが秀逸です。プロデューサーをやっていた人ならではのバランス感覚というか。J-Fusionでいえば、それこそディメンションの小野塚さんみたいな、プレイヤーとしても飛びぬけているんだけれど、実は作曲とかアレンジがさらに凄い、裏でバンドを操って・・・じゃなくて支えているというか、まあダレンの場合は自分のアルバムですから操るも支えるもないんですけれども、そんな共通点を感じます。

 日本のフュージョン界で演奏・作曲・アレンジと3拍子そろったスーパースターといえば本田雅人さんですけど、うーん、このダレンのアルバムを聴く限り、そういうスーパースター的な圧倒的な派手さというのとはちょっと違います。本人よりも曲のほうが目立っているんです。そんなところも、小野塚さんと共通点を感じた理由でしょうか。