さっきアマゾンを見てきたら、
3位 のだめオーケストラ
17位 アシュケナージ(ピアノ)アンドレ・プレイヴィン(指揮)のラフマニノフピアノコンチェルト第2番
36位 ツィメルマン(ピアノ)小澤征爾(指揮)のラフマニノフピアノコンチェルト第2番
という、どうみても「のだめ効果」でラフマニノフのピアノコンチェルトが売れている様子が見られました。
ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第1~4番
アシュケナージ(ウラジミール), ラフマニノフ, プレビン(アンドレ)
ラフマニノフ
ツィマーマン(クリスティアン), ボストン交響楽団, 小澤征爾, ラフマニノフ
そもそもラフマニノフのピアノコンチェルト第2番といえば、日本の食卓におけるビーフシチューみたいなもの。素晴らしいのは当たり前で、それが知られていなかったこと自体がおかしかったといっても過言ではありません。
でも、誰も、その現実を変えられなかった。
ラフマニノフが素晴らしい、ということを多くの人に思い出させた二ノ宮先生の力、もっといえば、「ぎゃぼ〜」に代表されるギャグの力、そして「のだめ」や「千秋」という魅力的なキャラの力はものすごいです。
まじめに音楽評論を書くことは尊いことです。しかし、結局みんなを動かすのは「面白い」ものであり、かっこいい、きれいな、魅力的な人間なのですね。
こういうふうに感じるので、私は音楽評論一本やりではなく、多少なりとも「面白い」世界へアプローチしたものを書きたいと思ってしまうのです。
ところでピアノをある程度弾く人ならば、楽譜も当然もっているべきでしょう。私自身、この曲を全部練習したことはないんですが、もちろん楽譜は持ってます。中盤のしっとりした部分だけ抜き出して弾いてみると、全部が全部むずかしい超絶テクニックではないことに気がつきます。ちょっとした小品みたいで素敵です。
昔は輸入版しかなかったんですけど、最近全音から出たこの楽譜は、内容もしっかりしていて超おすすめです。楽譜を見ながらCDを聴くのも楽しいのです。弾けなくてもとりあえず買っておいて損はないでしょう。