音楽センスを伸ばしたい!

音楽ライター山本美芽による、ピアノレッスンに関する取材日記です。

セミナースケジュールはこちらです。 山本美芽オフィシャルサイト

可能性と現実の差

昨日の記事には、たくさんの反応をいただきました。

まず、
ツイッターで鍵盤うさぎさんに指摘をいただきましたが、いわゆるサラリーマンがもらえる「収入」と、ピアノの先生がもらったお月謝を足した額の「収入」は、同じではないんですね。売り上げなので、そこから経費を引いて残った額が、サラリーマンの収入に該当します。

また、1時間5000円で30人という計算だと、ワンレッスン30分の場合は、60人集める必要があります。60人。そうとう集める必要ありますよね。6時間レッスンするっていう計算ですから。終わりが9時とすると3時からぶっ通しで、毎日12人か。しかし、30分2500円で月4回来てもらって月謝1万円の生徒さんが60人。それ、できたら、すごいですね。


と、フェイスブックに書いたら、ベテランの先生から

1レッスン1時間5000円。
まずここからしてハードル高くないですか?
30分レッスンだとしたら月4回で1万円ですよね?
今、これだけの月謝を打ち出して60人集めることができる指導者って一握りじゃないでしょうか。都会ならわかりませんけど、少なくともうちの周りではそういうお月謝設定の教室は見当たらないです。

さらに、サラリーマンですと仕事に必要な研修などはほとんど会社で用意してくれて勤務時間内に行われますけど、ピアノの先生は勤務時間外に自費で行いますからね…


というご意見が。その通り。

スイミングや英語など、だいたい1か月の相場は7000円前後では? 他の習い事の相場の絡みもありますね。普通のお子さんを集めて一家の大黒柱を目指すなら、50人くらいは必須ですかね。

7000円が30分の4回とすると時給は3500円ですが、準備や雑務、勉強に倍は時間がかかります。

とりあえず売り上げは、7000円×50 人の場合は35万。
これで、教室がマイホームの一室で、家賃がいらなければ、大黒柱たりえる月収ですが、物件を借りての教室となると、最低でも10万くらいはかかりますね。さらに光熱費、電話代やサーバー代、パソコン購入やピアノ調律、楽譜、先生らしく見える服、美容院など、節約しても毎月3万はかかるでしょう。

20万ちょっと、そこから年金、社会保険をひくと、う〜ん、単身や、夫婦の共働きなら良いですが、子どもがいて配偶者を養う大黒柱となるのは、かなり厳しいですね。

50人、大変ですが、それでもかなり厳しい。


それでも自営のケースは、まだ良いです。7000円のお月謝なら、それが自分のところに入ります。雇われ講師は、時給は1000円台も珍しくないです。




で、どうすれば?


いろいろご紹介します。



次回書きます。