対馬でいのししを撃滅させた、陶山訥庵(すやまとつあん)の話を知っていますか。
ランチェスターの法則、と検索しただけで沢山いろいろ出てきます。
私が読んだなかでわかりやすかったのは、この本。
対馬で人間よりもいのししが増えてしまった話が出てきます。
見つけたら退治する方法では、もはや防げない。
そこで、島を8等分し、その中の1区画ずついのししを撃滅する方法で成功したそうです。
江戸時代にランチェスターの法則を使って、地域を救った人が日本にもいたんですね。
この本のなかでは、こんな話が出てきます。営業するときも、広い営業エリアをあちこち回って移動していると、なんか頑張ったような気がしているけれど、ぜんぜん売り上げがあがらない。バタバタ貧乏っていうんですって。逆に、営業エリアを狭く決めて、そこから一歩も出ないで頑張るスタイルで利益が出るようになった事例もあって、その会社では、エリアから出た場所で営業したら、クビなんだそうです。そこまで厳格にやる必要があるんですね。
弱者は、ニッチなところを見つけてそこに全力を注がなければ勝てない。
ピアノの先生ならば、まず勉強の仕方に、ランチェスターの法則が使えます。
導入もインベンションも、ベートーヴェンもポピュラーもシニアも、リトミックもアレンジも、全部できればいいですが、与えられた時間もエネルギーも能力も、きわめて限られています。
そのなかでいかに成果をあげるか。
あれこれやらず、順番にひとつずつ自分のものにしたほうが賢明です。
勤めている講師ならば、まず、教本や、年齢を限定して順番に勉強する。
開業するなら、まず、ビジネス。
経営といってもまずは、お金の流れの把握と、集客のための広報。
ブログもチラシも口コミも、全部やるのが理想ですが、どれも中途半端で終わっては成果が出ません。
1割のエネルギーで全体は見渡しつつ、
残りの9割は、いま一番問題となっているところに注力する。
この優先順位の見極め。
私自身、ライターとしての専門分野の構築は結果としてランチェスターに忠実にやってきていました。それがすごくよかったです。
実は、レッスンでも使えるんですよ。
続きはまた。
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