先日のスタジオセミナー、遠藤理恵先生からセミナーレポートをいただきました。
自分のなかで覚醒レベルが下がっているときとして、「同じ話を何度も聴かされるとき、または話が長いとき、歩きなれた道、寝不足、疲れ」などをあげていらっしゃいます。
理解力のほかに、「新奇性」という要素も覚醒レベルには大きく影響しますね。
世阿弥が「秘すれば花」として、ネタバレしないように秘密にすることの重要性を説いたのと、それと同じ原理です。
本のなかでも、これを書けばよかったなぁ~書いているときには思いつきませんでした。
理恵先生はこのようにも書いています。
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今回改めて「覚醒」について考えてみて、日常生活において、覚醒レベルが低い状態が多いことに気づきました。自分が講座やレッスンを受けているときも、集中を維持することは難しく、些細なきっかけで覚醒レベルが低下していることを感じました。翻って生徒とのレッスンではどうだろうか? と考えると、生徒の表情・体調・演奏・受け答えなどをよく観察する、わかりやすく話す、声のトーンやスピード感も考える、発見・意欲・達成感を追求する、などが必要であると考えました。
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まさにその通り。その日のコンディションによって、理解力や覚醒レベルは大きく変わります。どの程度の覚醒レベルにあるのか相手の様子をみながら、アクションを起こしていくことが指導者には求められますね。
理恵先生、鋭い考察をありがとうございました。