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音楽センスを伸ばしたい!

音楽ライター山本美芽による、ピアノレッスンに関する取材日記です。

セミナースケジュールはこちらです。 山本美芽オフィシャルサイト

聴く力アップ! 室内楽クラスでピアノトリオ初体験

 多喜先生の室内楽クラス初日参加してきました。
 使用曲はクレンゲルのピアノトリオ作品35−2です。もろ古典。講義のあと、生徒は8人いましたがヴァイオリンとチェロとあわせたピアノトリオで、ひとり計3回弾かせてもらいました。弦楽器奏者はプロの方です。ヴァイオリンは古澤 晴子先生、チェロは清水詩織先生。緊張しますね。
 初めてあわせた感想。混乱!!! 練習してきたしやさしい楽譜なのに、ごちゃごちゃでわけがわからない。いちおうピアノの楽譜で見開き2ページの最後までたどり着いたけど、聴こうと努力しても弦の音をちゃんと聴けてないのがわかります。
あわせるだけで、陸上を歩いていたのが、水の中に移動して歩いているような強力な負荷が頭にかかっている気がします。
「ズレちゃいかーん!!!! 」と聴きすぎると、縦の線が遅れてしまいます。
 まさにもがいていたという言葉がふさわさしい、記念すべきトリオの初回演奏でした。 ところが2回目。他の人の演奏を聴きまくるうちに聴こえ方に変化が起きてくる。チェロが伸ばしている地味な四分音符がピアノ左手とハモってたりして。
 弦が休みでピアノだけのソロ部分になると、みんな急にテンポが遅くなる。私は遅くならないようにしようと思ったんだけど急いだだけになってないか録音テープ聞き返すのがこわいですね。
 初回と最後はとにかく全員2ページ弾く、2回目のときは、先生の指導が入りながら「もっとここを聴いて。左手とヴァイオリンチェロでやってみましょう」など細かくやっていく。片手でヴァイオリンチェロと合わせるのはなんかすごくよく聴けてみんないい感じ。
 2回目のトリオ演奏で、私の番が回ってきました。伸ばした2分音符を切るときの長さが弦と合ってないと先生から指摘を受ける。どうなっていたかぜんぜん記憶がないので聴けてなかったのでしょう。そういうのも聴けるようになりたいな。なんだかんだ、もがいているのだけど、弦奏者の音がすばらしいので基本的に幸せ、楽しい。聴けてない合ってないのは情けないですが、怒鳴られたり叱られたりするわけじゃないし。
 8分音符のシソシソシソシソみたいな刻みが、弦がみんな伸ばしているときにピアノだけ刻んでいて、すごーく粒のそろい方が気になった。普通のピアノソロでは感じたことのない重箱のすみが気になる感覚。おそらくこれが「室内楽でピアノが耳が鍛えられ、ソロもうまくなる」という感覚なのではないでしょうか。
 まずは流れに慣れることが大事なんでしょうね。室内楽では。客席で聴くのもすごく大事だし、やはり自分も入ってやってみないとわからないものがいっぱいあります。
 残り10分ちょっとで、全員いそいでひとり1回あわせたときは、なんか最初より良くなっていた。チェロの先生が「ぜんぜん違いますね」とおっしゃるので「どこが?」と質問すると「流れが!」ということでした。まず、あわせるというのは音楽の時間的な流れを共有するわけなので、そこが違和感なく心地よく進むというのが非常に大事だし、大事な作業になってくるわけでしょうね。
 家に帰って普通にひとりでピアノを聴いたり、CDを聴いたとき、なんてすみずみまでよく聞こえるんだろうって感動的でした。ほとんど開放感、といっていいくらい。弾きながら合わせるために聴くためのプレッシャー、脳への負担というのはすごいものがあったのだと改めて気づきます。これは、ものすごーく鍛えられそうな良い予感。ついていけるかなあ。家に戻ってピアノパートを弾くと、これ、バイエル終盤程度っていってもいいくらいシンプルな楽譜なのに…あわせながら弾くの、しんどかったなあ。なんでなんだろう。

室内楽クラスはこちらです
http://jasmin-otononiwa.cocolog-nifty.com/blog/2011/12/2012-8233.html