きのう書いた
のつづきです。
ピアノのレッスンや、自分のピアノの練習でも、ランチェスターの法則はかなり使えます。
まず、練習するときは、小分けにして、ある程度になるまで、そこを繰り返します。全体を何回も通して、曲が長くて、最後のほうになるとさっきやったことを覚えてないようなのはダメ。頭のなかに短期記憶でさっきやったことが残っている、残しておける長さまでに限定して、少しずつちゃんと弾ける場所を増やします。
では、レッスン教えるときは?
あれもこれもダメ、ここもへん、ここはこうしてあれはこうして、ダメなところを次々に指摘されると、私なんかは、頭がパンクして、どれも治せません。ピアニストに取材すると、「それはできなくちゃいけない」っておっしゃったかたもいるし、けっこうできちゃう人も少なくないと思いますが、まあ、普通の人には厳しい。
でも、そういう「最初から順番にだめなところをいっていく」レッスンしている事例、割と多いです。
デキる先生、限られた時間で成果を出している先生のなかには、
いっぺんにいろんなことをあえて言わないようにしている先生も少なくありません。
けっきょく、良くならないから。
1回のレッスンで1つのことをまず良くする。それだけに集中する。
それがちゃんとできたら、次のことを言う。
私は、こういう教えかたをしてもらうほうが、ありがたいですね。
島を8等分して、1区画ずつ、いのししを退治ですよ。
それと同じ。
聴く耳を育てるにも、ランチェスターの法則は使えます。