頭が真っ白〜ひょ〜…燃え尽きました…
昨年2月から、多喜靖美先生が主宰する室内楽のトリオクラスに毎月1回参加してきました。
その終了演奏として、ピティナのステップに参加して、プロの弦楽器奏者の方と、一緒に
ステージで弾いてきました。
速い曲です。タカタカタカタカと16分音符がずっと鳴っています。
音が多くてもテンポをキープして、うるさくならないように、強弱をつけて、曲想も
はじけるところとやわらかいところの変化をつけて… できれば理想。
楽しんで弾くのが目標でした。緊張はしなかったのですが、
「うわぁああ、リズムがコケたっ」
「なんか弦の音がよく聞こえないのは私の音が大きすぎる? まずいっ」
とか、あれこれ気をとられてしまい、楽しむには至らなかったかなぁ。
クラスでは、楽しめたなと思うときも何回かあったのですけどね。
でも、現在の実力は出し切った実感があるので、ぜんぜん悔いはありませんでした。
帰りの電車に乗ったら、なんだかほっとしたのか、涙がだぁーっと出てきて
止まらなくなりました。ものすごく頑張ったじゃん、私!!!!! えらいぞ!! って。
改めて、室内楽でのピアノというのは、ジャズで言うとドラマーみたいなポジション
なんだなと思いました。どんなことがあっても良いテンポをキープして邪魔にならない
安定した演奏をするだけでも凄いことです。
いまさっき、ドビュッシーの「映像」を練習していたんですが、ソロって、テンポキープ
はしたほうがいいけど、そういう意味で、ほんとうに自由だなぁーと思いました。
ソロだとテンポ面が自由だからいいかげんになってしまいがちでもあるんでしょうね。
以下資料編。
グランミューズ フリー5分 賛助出演者 古澤晴子(ヴァイオリン)清水詩織(チェロ)
<私の演奏前のコメント>
12月より春秋社より刊行予定の本、「自分の音、聴いてる?」の取材のため始めたクラス。
毎回発見の連続でした。今日は楽しむことを目標にしたいです。
<アドバイザーの先生のコメント>
山岡耕作先生 評価 GREAT
会場のせいか、審査席が近すぎるせいか、ピアノの発音がやや不明瞭でした
川染雅嗣先生 評価 GREAT
細かいビートをよく感じながら弾くとさらにパーフェクトなアンサンブルになると思います。
また決して自分だけ走らないように拍感をしっかり持ちながら弾き進めていくようにしてください。
速い曲ですが、ゆっくりのテンポで練習するようにしましょう。
これからも室内楽を楽しんでください。
垣内敦先生 評価 GREAT
生き生きとした音楽の躍動感がよく感じられました。少しバランスとしてピアノが
大きい気がしましたが、音色的な問題かもしれません。軽くクリアな指先のタッチで
弦の弓の跳ねる音型の音色とうまくマッチさせてみると、さらに軽快感がでるかと
思いました。これからもがんばってください!
<室内楽クラスで指導くださった松本裕子先生のコメント ステップコミュニケーションの用紙で>
コロコロとした響きが心地のよいアンサンブルでした。
強弱のコントラストもついて、曲の構造(構成)がはっきりしてよかったです。
華やかになりましたね! 3楽章らしいキャラで、楽しみました。
これからもますます楽しまれていってください。
資料編おわり
松本先生のコメントだけずいぶん良いことだけ書いてありますが、これは
最初まったく慣れない状態で合わなくて困っていた時期から指導していただいたので、
そこから比較して、進歩したね〜という先生のお優しさなのでしょう。
アドバイザーの先生は、いま上ろうとしている階段がどこなのか、そこをどうやって
越えればよいのかを書いてくださっているわけですね。
ということで私の今年の室内楽クラス、無事に終わりました。
12月に出る「自分の音、聴いてる?」の最後の章でも、このクラスの話があれこれ書いてあります
ので、発売になりましたら、あわせて是非ご覧くださいね。