まず私自身は、週に2−3回、30分弾ければいいほうでしょうねー。少ないわ。別に義務じゃないんだし、充分ですけど。
それで問題は、4歳半になるうちの娘の練習時間です。
3歳半から少しずつピアノに向かうよう仕向けて、やっと1日1回ピアノの前に座るところまでは来ました。
とにかく、原則として毎日やらせています。
でも、1分ぐらいとか、3分ぐらいのことが多いような…(爆)。
しかし今は、内容よりも「毎日練習をする習慣づくり」を最優先にしています。
1回でもいいからピアノを弾く、楽譜を見る、鍵盤にさわることが大事なんじゃないかと。
娘は「うたとピアノの絵本」みぎてが終わって、今2巻の「ひだりて」をやっています。
4小節ぐらいの曲を集中して弾くのって、けっこうしんどいみたいで。
「4歳だから4回ね」という約束にしているので、最低4回は弾きます。
回数で区切るのがいいと思えないんだけど、親子ともに気力があるときだけしか、なるべくきれいに良いリズムで弾けるように何度も弾く、みたいに根を詰めた練習ってできないんですねえ。
時々娘が自分から「今日は10回弾いてみる」といって弾くこともあるんですけど、「今日はもう疲れたからいやだぁああ(泣)」となってしまうこともあり。
ピアノが遊びになるのが理想である、というのが、自分の娘を教え始める前に多くのピアニストやピアノの先生たちに取材して得た確信でした。
ただですね、すらすら弾けない、楽譜がばりばり読めないと、楽しくないんですよね。
そして、能力があり、環境に恵まれていれば、楽譜が読めてすらすら弾けるからすぐ楽しくなる。
でも大多数の子どもは、すぐにすらすら弾けない、楽譜も読めないから、楽しめない。
ここにひとつ問題の核心が見えてきたのです。
うまくできないと、つまらなくて、ピアノが遊びになる段階に至らない。
そこをなんとか、親や指導者、親の環境作りやアプローチで、最低限「あ、弾けた」「おもしろい」と子どもが思えるところまでもっていければいいんだけど…。
「うまくできない」期間が長いと、それだけでうんざりしてしまう。
素質や環境に恵まれた子は、このトンネルを早く突破できるけれど、ひっかかってしまう子もいるわけで。
何か知っている歌を自分が弾ける、というのがひとつ最初の関門のような気がしています。ある意味、そこまでは手段を選ばず、強引にでももっていってしまわなければ、先がないのではないか?
等々、考えは堂々めぐります。
いま、うちの娘とは「ピアノの練習が終わったらテレビを見てもいい」という約束をしています。こういう交換条件が、よろしくないのは百も承知です。しかしこの約束は結果的に毎日ピアノの練習をする習慣を作るのに強力に役立っています。
「テレビ見たい」とぐずる娘を「ピアノが先でしょ」と叱っていると、「こういうのが積もってピアノが嫌いになっていくのかもしれないなあ」と不安です。
しかし今は、とにかく毎日鍵盤にさわり1度でもいいから弾く習慣をつけ、ピアノに手がなじみ、「わかる」「弾ける」「楽譜が読める」状態に突入できれば、また違う次元に行けるのではないか? と思って続けているわけなのです。
まったく、どうしたものか。
で、結局うちの娘は、1日3〜5分ほどピアノを練習しています。
「弾けたじゃん!!!!!」
「やった!!!!!」
といって親子で喜ぶ瞬間もあります。あるんですけど、毎日そうはいかないですねぇ、なかなか。
ピアノをどれだけ遊びにできるか。
日々自問自答が続きます。