音楽センスを伸ばしたい!

音楽ライター山本美芽による、ピアノレッスンに関する取材日記です。

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アメリカでのバレエレッスン2回目

 アメリカのお教室での体験レッスンから1週間。早くも2回目のバレエレッスンに行ってきました。

 一緒にレッスンを受けているティーンエイジャーたちとは、年齢差が20近くあります。同じパを同じように「ひぃ〜」といいながら必死にやっていると、妙な連帯感が出てくるものです。一休みしながら、ぜいぜいしながら顔を見合わせたり足をさすったりしていると、つい顔を見合わせて苦笑い。

 まだまだ先生の話も半分ぐらいしかわからないけれど、2回目になると、すでに少し勝手もわかってきて、居心地も悪くなくなってきました。

以下、注意されたことをメモります。

●タンデュ → 足をすっと前、横、後ろに出すだけで、浮かすわけでもないし、結構簡単そうに見えるしハードでもないように思える。しかし足を5番ポジションに戻すとき、つま先が正面ではなく横向きになるようにとの厳しいチェックが。その通りにやるとかなりしんどいです。愕然。でも、日本でも注意された記憶はありました。

●スス・エシャッペ・ジャンプ →爪先立ち・足と足を離して爪先立ち・ジャンプは5番ポジションで、1回飛ぶごとに前になる足を入れ替え。かなりハードでしたが、バー正面で両手でつかまったので、なんとかなった感じ。しかし、しんどかった。

●パドゥシャ → 横に飛ぶジャンプの一種で、猫のような軽やかな跳躍が特徴。飛ぶ前に、まずはプリエ(膝を曲げて腰を落とす)するのができておらず、先生からチェックを受ける。飛ぶ前に片足をパッセして、反対側の足のひざにタッチすると説明を受け、全然意識していなかったことに気づき愕然。しかし思い起こせば、日本でも先生はそうやっていました。横にジャンプして着地してから、またさらにプリエ。うっそー、ずっと膝を曲げてるわけですか。スタジオのはじからはじまで、ずーっとパドゥシャで進む。ひええええ〜。

最後にグラン・ジュテ。ハードルの要領で大ジャンプする。1,2,3と来て4で大ジャンプ。右足から出ると左でジャンプ、左足から出ると右からジャンプなんだけど、全然体のほうがピンとこなくて、だめ。これは日本でも何度もやったけど、いまだに苦手。

 しかし、まわりが子どもやティーンエイジャーだと、これまで日本で通っていた「大人のバレエクラス」では考えなかったことをいろいろ考えます。この子たちのお母さんは、いま仕事か家事をやっているのかなー。そもそも30を過ぎてバレエなんて、生活に必死でできない時代のほうが長かったのかもしれない。いや、いまだってバレエどころじゃないお母さんのほうが多いだろう。なのに私は。

 でも、スポーツクラブに通っているお母さんは沢山いるのよね? あれとどこが違うのかしら。なぜ、スポーツクラブだと、当たり前の感じで、バレエだと、ちょっと恥ずかしい感じなのだろう…。

 しかし。先日数年前に撮った自分のジーンズ姿の写真を見て、あまりの姿勢の悪さにおどろいたものです。ぜい肉があるから決まらないんだと思っていたけれど、問題はぜい肉より、姿勢だったのです。今だって別にたいしたことはないんだけれど、過去の写真よりは、明らかにマシになっています。

 かつて美脚ジーンズを必死に探して大枚はたいた時期がありましたが、あれは愚かだった…。あれこれ洋服を探すよりも、ストレッチをやって、毎週1回でもレッスンに行っていれば、姿勢がよくなり体もすっきりして、手持ちの服で充分見られます。もちろん場合によるけれど、私の場合、たいていは洋服代をバレエレッスン代にまわすほうが、結果が良いと実感しています。

 ところで日本のバレエの先生からメールで教えてもらったのですが、プリマダムというドラマが放映中なんだそうですね。黒木瞳神田うのちゃんといった女優さんたちが踊るんですって? 見てみたかったなー。DVDが出たら買っちゃおうかしら。高そうですけど。