音楽センスを伸ばしたい!

音楽ライター山本美芽による、ピアノレッスンに関する取材日記です。

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バレエレッスン、その後

その後バレエはどうなったのよ? と思っていらっしゃるみなさま、バレエの記事がなくてすみませんでした。

なんというか、毎回、淡々と同じメニューをこなし、相変わらずだな〜いつまでたってもたいして進歩しないわぁ〜みたいな状況が、しばらく続いているんです。しかも、新しい人がどんどん入ってくるので、内容がどんどん簡単になって、ほんとうの初心者向けになっています(爆)。

ほんとうの初心者向けだと、退屈かな? なんて偉そうな考えが頭を掠めるのですが、とんでもない。多少余裕をもってできるので、やっとすみずみにまで気を配れるようになりました。

2番のデミプリエ、戻してルルベ。翻訳いたしますと、ひざ曲げ→つまさき立ち、というシンプルな動作なんかが定番なんです。このときしっかり胸を張って肩をきゅっとうしろに引き、胸が下がらないようにして、おなかはしっかりひっこめ、おしりは出っ張らないように…しながら、足を曲げたり背伸びをするのが、やっとできるようになってきたわけなんです。そうそう、足は180度をめざしてなるべく「がにまた」に。すると、多少バレエをやっているように見えてきました。それまではどうだったかって? ええ、ほとんどラジオ体操と同じように見えていたんじゃないかと(笑)。

ほかにはひたすらタンデュ。これは足を前、横、うしろに出すんですね。それから、グランバットマン。足を前、横、うしろに90度以上あげる(あがらないんだけど)。あとは片足立ちのパッセとか、そんなものかなあ? センターではポールドブラといって手の動きだけやったり、片足ではなく両足でくるくる回るシェネターンで、くるっと回るときに視線を1ヶ所に固定しておき、ある一瞬にばばっと頭をまわす練習とか。

うーん毎週シンプルなことばっかりやってます。子どものころだったら、つまんないと思ったかもしれないけれど、今は、簡単そうに見えることでも完璧にやろうと思ったら気をつけなければいけないことが膨大にあるから、負け惜しみでなく、ちゃんと立つのだけでも、すごく難しいし、面白いです。

そこで最近、レオタード姿で立った自分を鏡の中で見ると、「あれ? 昔ほどみっともなくないや」と思うんですね。この自己陶酔な瞬間がうれしくて、たぶん続けてしまう、やめられないんだと思います。人と比べちゃったら本当にみっともないので、冷静にこうやって書くと、すごく恥ずかしいですけど(笑)。

でも、バレエをはじめて半年ぐらいは、レオタードを着て立っているだけなのに、なぜあんなにほかの人と違ってみっともないの!!!?? って、すごく悔しかったんです。いろいろ、いろいろ全身に気をつけて、日常でもなるべく姿勢を崩さないようにして、やっと、見栄えがよいまでいかなくても、「いったいなんなの!?」というみっともない状態からは脱出できたかな、といったところです。