音楽センスを伸ばしたい!

音楽ライター山本美芽による、ピアノレッスンに関する取材日記です。

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グルーヴ・グローブ

 今年のT-SQUAREのアルバム、「GROOVE GLOVE」
は、なんだか妙に気に入って、いまだにしょっちゅう聴いています。なんでだろう?? とついつい考えてしまう。
 一曲目の「DREAM WEAVER」のイントロで、スネアが入ってくる「タカタカ、ダダーン!」というフィルで、「来たっ!!」〜と、そのインパクトにぶっ飛ばされる感じ。去年と同じヴィレッジ・スタジオで録っているはずですが、ドラムの音質に関して言うと、今年のほうが好きだなあ。マイケルさんという、ドラマーのプロデューサーがいたというのが大きかったのかしら。・・・それからなんとか理性と取り戻しつつも、サビに来て、妙に切ない感じで盛り上がってて、ぐっと来てしまう。うう〜やっぱり安藤さんの作るメロディは良いわ、としみじみ。
 サビが終わって、河野さんのシンセがまたいい感じの下降形のフレーズを入れたり、ベースが歌ってたり、・・・聴き入ってるとギターソロになる。ディストーションがきいてるんだけど、なめらかで、端正さがあって・・・そして河野さんのエレピソロ。これがまた、クールでかわいい感じで、いいんだなあ。3曲目の「FUTURE MAZE」は、河野さんの曲ですが、これ、やっぱり何度聴いてもいい。BGMに流していても、この曲になると、他のことができなくなります。最後の怒涛のドラムソロのあいだは、もう、ほとんど息もできず・・・曲が終わって、はぁ〜〜なんだか疲れた、と妙なカタルシス。なんで毎回のように同じリアクションで聴いてるんだか(笑)。
 河野さんのこの曲は、数年前からあったもので、ライヴハウスなどでは演奏していた曲らしいのですが、この前楽屋で少しだけお話したときには「難しいですよねぇ」とおっしゃっていました。超絶技巧が当たり前にあちこちで行われているフュージョンの世界では、どれが難しいのか、だんだん混乱してよくわからなくなってくるのですが、「FUTURE MAZE」、やっぱり難しいんだなと、感心した記憶があります。別に難しくなくても、いい曲ならなんでもいいんだけど・・・いい曲で、しかも難しかったりすると、盛り上がる部分はあるかも。
 結局、よくわからないんだけど、なぜか何度も聴きたくなってしまうんだよなー。なんでだろう。