生徒が多いピアノの先生が、金儲けと批判されることに対して、ピアノ屋ドットコムの石山社長が、フェイスブックでコメントをくださいました。
「ピアノ調律の世界も一緒ですね。
調律を一日5台やる⇒手を抜いている
調律を一日に1台しかしない⇒丁寧にしてくれている
調律時間が早い⇒手を抜いている
調律に時間をかける⇒丁寧にやってくれている
こんな風に思っている人多いかもしれませんが、
1台当たりの単価をたくさんいただけるなら、1日1台でもいいですが、1日1台分つまり、月に30人しかお客様いないの?とびっくりしてしまいます。
本当に評判の良い技術者は1日5台も仕事があるほど行列のできる人気技術者で、それをちゃんとやるためのスピードと腕がある技術者だと私は思うのです。
新人調律師は1時間できちんと仕上げられません。時間をかけるんじゃなくて、時間がかかる、さらに長く持つ調律ができない。と思っています。なかには新人でも優秀な人もいますから、それはそれとして。
もちろん私の場合は、別途費用をいただいて、たっぷり時間をかけて整音、整調をすることもあります。
昔の上司から、技術の安売りはするな、とずっと言われていました。その技術を取得するのに、どれだけの時間と労力、費用がかかったとおもってるんだ、と。
また、私の会社では月に30台以上ピアノを売っています。つまり30家族の幸せを提供していると思っています。たくさん売って喜んでいただき、しっかり儲ける、それを社員に還元し、お客様には他より安く売ることができるようになり、そして税金をはらって社会貢献する、ということです。
30台も売ったら手抜きしないと無理じゃない、と思う人がいるかもしれませんが、ネットの世界でそんなことしたらイチコロですからね。
ピアノの先生も同じ。行列のできる先生、枠が空くのを待たないといけないくらいの先生が、私は超超一流の先生だと思っています。
ピアノ調律師としての目からみて、そんな先生は本気度が違いますよ。とにかく生徒がうまくなるように、ピアノが楽しくなるように、相当工夫をしています。
そんな先生を見ると、心から尊敬します」
ミュージシャンも同じです。
売れっ子の超一流になると、
毎日違うコンサートで15曲とか、1週間で100曲演奏してる人もいます。当然、1曲ずつ緻密に練習してる暇もないわけですが、研ぎ澄まされた集中力で、売れてない人とは比較にならないクオリティの演奏をみなさんしてますね。
さらにカリスマ、スーパースターの段階になると、
ギャラがものすごい金額になり
ときどき仕事するだけで暮らせますけど、
そこまでいってる人はなかなかいない気がします。