音楽センスを伸ばしたい!

音楽ライター山本美芽による、ピアノレッスンに関する取材日記です。

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アメリカのバレエ教室へ潜入!!

大げさなタイトルですみません。要するに体験レッスンに無事行ってきたというだけの話です。

この前は、発表会前で門前払いとなってしまったバレエ教室。3週間ぶり?に体験レッスンに行ってきました。結論からいいますと、とっても楽しかったです。

日本では、ストレッチ30分、バー30分、センター30分の1時間半という内容でした。(センターというのは、バーを持たないでスタジオの真ん中で普通に踊ることです)

この教室は全体が1時間。ストレッチは軽く準備体操みたいな感じで、音楽にあわせて決まった動作をみんながやっていきます。ストレッチ&ウォーミングアップが15分ぐらい、バーは30分、センターが15分ぐらい。

人数は私を入れて6人。小学校中学年ぐらいの女の子と、高校生から20代と思われる女の子4人。ビギナー向けクラスということでしたが、5人中3人は中級でもいけるのでは? と思いました。

バーでは・・・え〜と何をやったんだっけ。プリエ(屈伸?)グランバットマン(足を思いっきりあげる)の前横うしろ、エシャッペ(足じゃんけんのグーパーを素早くやるみたいなもの)、ジャンプ・・・もっとやったような気がしますが記憶がいまいちあやしい。

先生は50代と思われるベテランの女性。威厳があってあったかい雰囲気をかもしだしている素敵な方でした。自分ではあまり踊りませんが、肩や腰や足の微妙な位置など、ひとりずつ丁寧に見て直して、再度やらせて、もう一度直して・・・と、よく指導してくれます。

日本では大人だけのクラスでしたが、ここでは30代の私は最年長。うー、レオタード姿で立っているだけですでに恥ずかしい。でも、バーを前に体を動かし始めたら、なんだか無性にうれしくなってきました。みっともないのなんてどうでもいいや! おっ、このメロディはラプソディ・イン・ブルーだわっ!!!! 

日本の大人のバレエレッスンのほうが、ストレッチなんかは丁寧に先生がみてくれたし、沢山の種類のパを教えてくれました。わからなくてもできなくても、みようみまねで結構むずかしいものをどんどんやっていたのでしょうね。思えば、上級者も初級者も混じっていたグループレッスンだったので、初級のことばかりやっているわけにはいかなかったんでしょう。だから私には大変だったんだわ。

こちらの教室では、初心者オンリーということで、自分の実力に合った簡単な動作を、体のすみずみまで点検してもらいながらじっくりやる、という感じです。英語で先生がずっとお話をされていて、それは半分ぐらいしかわかりませんでしたが、プリエとか、エシャッペとか、やるべきことはわかりました。1年弱ですがレッスンに通っていたからわかるんだろうなー。日本で習っていたバレエの先生に感謝だわ。ちなみに、こちらのお教室の流派はチェケッティメソードといっていました。

レッスンではいつものことですが汗がダラダラ。でもそれが気持ちいい。終わったあとに飲んだお水、晩御飯のおいしかったこと!! 翌日、朝起きると、あちこち筋肉痛になっています。うう。でも、それと同時に、体全体がわずかに引き締まった実感があるのです。体も軽い。もちろん腰や背中も全然痛くない。アメリカに来てからの運動不足が一気になくなったスッキリ感。

あー、これよ、これ!! この爽快感!!! だからバレエのレッスンって、何がなんでも行きたくなるんだわぁ。

そんなわけで、はじめて行った時にはすっかり落ち込んでバレエはあきらめようかと思いましたが、あきらめずに体験レッスン行ってみて本当によかったです。もっといい教室があるかもしれないけれど、とりあえずこの教室に通いはじめようと思います。

 同じクラスにいる小学生の女の子、なかなか上手で、レッスンが終わってからひとりでピルエットの練習をやっていました。ほそくてスタイル抜群、ブロンドを小さなお団子にして、あどけない顔だちながら真剣な顔で、くるくるくるくる。その様子があまりにかわいらしくて、みとれていました。へー、ピルエットって、こういうふうにやるんだ・・・。妙に簡単そうに軽やかに回っているような・・・。

 家に帰ってから、部屋履きのバレエシューズをはいて、ピルエットの練習をしてみたら、なんだか今までになくサマになっているような気が。えええ〜っ回れちゃった!? うっそ〜!!! いや、気のせい気のせい。でも、日本にいた頃よりはマシかも。ええええ〜もしかして、そのうち回れるようになるのかしら!!?? 

 「もうやだこんな自分」→「それはおいといてとりあえずレッスンに行く」→「ヘタでもとにかく楽しい」→「えっ前できなかったことができている!!!」

 このサイクルは麻薬的なものがあります。今からやって何になるんだろうかといえば、100パーセント自己満足ですが、いいんです。やめないぞぉ〜。