音楽センスを伸ばしたい!

音楽ライター山本美芽による、ピアノレッスンに関する取材日記です。

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精神的な問題を抱える保護者と、どう接するか

全国のピアノの先生たちから、毎日いろいろなご相談のメールが届きます。

 

コミュニケーションというか、会話がほとんど成立しない、すごく失礼なことをズバズバ言ってくるお母さまがいて困っていたけれど、結局、退会されたというお話をききました。

 

気分がよくないと思うのですが、「もしかして、精神的な障害や病気の可能性も考えてみては?」とお伝えしてみたら、「気づきませんでしたが、そうかもしれないですね。思い当たることが沢山ありました」とのこと。

精神的な病気や障害の場合、知能は普通なのですが、コミュニケーションがうまくいかない場合があります。 

フェイスブックのライティング研究会で、精神的な病気・障害を抱えていると思われる保護者様と接した経験があるか、全国の先生方に尋ねてみたところ、たくさんの事例が寄せられました。

 

治療中で、病気や障害の自覚があるパターンはいいのですが、自覚がなく治療もしていないけれど、通常のコミュニケーションが成立しない場合、かなりご苦労が多いようです。

このようなお声をいただきました。

「時々、あれっと思う保護者はいます。失礼だということがわからないようです。脳の仕組みが違うと本には書いてあって傷付かないようにと思うものの、傷付きます」

 

「両親揃って体験に来て、お父さんがウロウロしながら、じろじろと部屋を見回し、あげく勝手にカーテン開けたりして、驚きました。レッスン開始しても、人の話は聞かないし、お母さんは怒りまくっていました。結局退会されましたが、お父さんが問題を抱えていた可能性にあとで気づきました」

 

 

春の体験レッスンシーズンで、新しくいらっしゃる生徒さん、保護者様との出会いがあるなかで、生徒さんだけでなく、保護者がこのような問題を抱えている場合も当然起こりうる。問題と書きましたが、それが障害なのか、病気なのか、どちらでもないのかは、素人には判断できません。ただ、「変」と感じたら、その原因がなんであれ、距離をとり、踏み込まれないようにすることも、リスク管理としてときには必要になってきます。

 

ただの「失礼」なのか、もしかして何か問題を抱えているのか。

後者の可能性も、知っておいたほうがいいでしょう。

 

 

 

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