音楽センスを伸ばしたい!

音楽ライター山本美芽による、ピアノレッスンに関する取材日記です。

セミナースケジュールはこちらです。 山本美芽オフィシャルサイト

第3回 21世紀へのチェルニー 名古屋

名古屋での21世紀のチェルニー 第3回セミナー終了後しました!「初歩者のためのレクリエーション」、音友と全音ふたつの楽譜の見比べながらのひきあいが衝撃的だったようで、盛り上がりました‼︎‼︎

 

 

 

橋本恵美子先生 ご感想

 

「私の頃はバイエルを終了後当たり前のようにチェルニー100番に進みましたが、ベルリーニの歌劇、モーツァルトのワルツ、スコットランド、イタリアの歌、ヒンメルのドイツの歌、等々楽しい小品が入った、この『初歩者のためのレクリエーション』なら、飽きることなく、嫌にならずに楽しみながらステップアップできるのではないか、と考えます」

 

十塚みのり先生

「今回、弾き合い会で、興味深かったのは、出版社により、アーティキュレーションが全く異なる曲もあったことです。私は音友社でしたが、全音と比べて驚きの連続でした。私は細かく指示されている方がわかりやすいかなとも思いますが、自分で考えることも大切なので、両方弾いて研究するのも楽しそうでした。

   早速、月に2回の中学生の生徒さんに、見せたら、「やってみる!」という話になりました。部活で忙しくても、この曲集なら、いろんな曲があり、小曲だから、気楽に取り組めそうです。教えていただきありがとうございました」

 

ランチ会では、合唱伴奏をめぐる悲喜こもごもトーク。

楽しさ重視でいくと、伴奏になって苦労が待っているのも事実です。そこでなにを入れていくか⁉︎ 腕の見せ所です。

 

安藤敦子先生

「ランチでは、『楽しいだけでは、合唱伴奏できるレベルまで到達できない』という話がでました。

なんとなくピアノ教室に通って、ドリルの宿題をやってこなかったり、ピアノの練習もやったりやらなかったりでは、合唱伴奏はムリかな〜
お子さんが『伴奏したい!』と思って楽譜を学校でもらったときに、

あ、ムリだ〜

とならないよう、ご家庭での練習環境作りは大切ですね」

 

 


参加のみなさま、ありがとうございました‼︎

 

21世紀ヘのチェルニー 訓練と楽しさと 山本美芽/著

21世紀ヘのチェルニー 訓練と楽しさと 山本美芽/著

 

 

名古屋チェルニーセミナー、 次回はたぶん来年になりますが、チェルニー30番のひきあいをします!この連弾曲を使います。

 

 

 

 

山本美芽セミナースケジュールは、こちらで確認いただけます。

http://www.mimeyama.com/f:id:mimeyama:20160916171403j:image

バルトークはキモカワイイ

【平成生まれのセンスは昭和と違う!】
昨日セミナー後のランチ会で、
かなり普通のそれほど練習してこない5年生にバルトークを聞かせたら気に入って、ものすごく練習してきた話がでました。

昭和世代の常識では、バルトークは難しい近現代の曲。
ところがそうした先入観がないと
キモカワイイ」と、面白がる生徒さんがいるとか。全員じゃないですが。

指づかいがやりにくい‼︎ とピアノの先生たちが口を揃えた三善メソード。しかし、昨日受講の押見雅子先生がチェルニーを2小節で投げ出した中高生に三善メソードの練習曲を与えたら、面白がって弾いてるというのです。

三善メソードは、ピアノの先生たちも良さは認めるけれど、なかなか手を出しかねるハイソな本、、、と思うのは、昭和的な先入観だったのかもしれません。

 

 

10月31日奈良 「はじめてのミクロコスモス

http://mimeyama004.hatenablog.com/entry/2016/09/20/232025

「おしみピアノ教室」弾きっこ (発表会)でレクチャー

日曜日に、カワイ横浜のサロン「プラージュ」にて、おしみピアノ教室(押見雅子先生)の中学高校生の「弾きっこ」(カジュアルな発表会)にて、ゲストとしてお招きいただき、「聴き方」について、レクチャーをしてきました。f:id:mimeyama:20160913135954j:image

押見先生の指導者としての実績はすばらしく、教材研究や指導力などもいつもネタとし学ばせていただいています。

生徒さんたちの演奏は、なぜか不思議と、退屈しなくて、聴いていて面白かったです。忙しい中頑張って仕上げているので、少しミスなどはあるから、コンクールみたいな演奏というのとは違いますけれど、「弾くよ」という意志みたいなものがある。本音の書いてある作文みたいな感じ。

音がきれいなのと、アンサンブル慣れしていて合わせるのがうまいのも素敵でした。

 

私のレクチャーをきいてくださった、お客さまのピアノの先生から、私のレクチャーへのご感想をいただきました。

「先生の お話 面白かったです。うちの教室には 辞めるわけでもなく 、かと言って熱心に練習するのも難しい中高生がいますが、そんな中高生たちにお話、うちの教室もしていただきたいです。 保護者にも聞かせたいです。 知っているから、わかる、わかるから集中できる、そこで興味も湧いてくるのですね。 英語を聞いていた時 個人的には 30%しかわかりませんでしたが、眠くならなかったのは 分からなくても 私は英語が好きで 聞いて理解したいという欲求があると わからなくても集中できました。それには、わかるようになりたいという 気持ちがあるからではないでしょうか。あれが、もっと難しい 英語の羅列だったら 眠くなったと思います。 他、聞こえる単語がわかったからしゅうちゅうできました。要するに 先生の仰る 最適覚醒ですね。 そこを指導者は見極めなくては プロとは言えないのですね。 上手な人と連弾することは、私はしていないので ハッとしました」

 

ピアノ教室のイベントにお招きいただくなんて、ほとんどないことで、雑誌の取材で呉暁先生の発表会に行って以来。楽しかったです!! 押見先生、生徒さん、ありがとうございました。

おしみピアノ教室 

おしみピアノ教室 港南区上永谷|神奈川県横浜市港南区|ピアノ教室ネット

 

ブルクミュラーに入って挫折しないために

金曜日の教本セミナーでは、
ブルクミュラーに入るためには
最近の国産教本にプラスして
バイエルかチェルニーを足しておく方法がある、
とお話ししました。

バイエルとチェルニー、それぞれ良いところがありますが、
ぶっちゃけ、私の趣味では、チェルニーの方がメロディーやハーモニーのセンスは好みです。

今年名古屋でシリーズ展開しているチェルニーセミナー。
チェルニーは、30番〜50バイエルの練習曲だけでなく、100番、リトルピアニスト、そして今回とりあげる100のレクリエーション あたりを弾いてみると、
メロディーメーカー、アレンジャーとしてのチェルニーの力量がよくわかります。

9月16日は、まだお席ありますので、参加可能です。
 

私の著書。

 

21世紀ヘのチェルニー 訓練と楽しさと 山本美芽/著

21世紀ヘのチェルニー 訓練と楽しさと 山本美芽/著

 

ピティナのサイトをクリックして、詳細がご覧いただけます。

http://www.piano.or.jp/seminar/list/smmb_s_info/2013516

合唱伴奏で、音が鳴る子、鳴らない子

合唱コンクール最近は、公立中学校でも公共の大ホール借りてやるところ多いです。

 

「電子ピアノで練習している子は、大ホールになると音が響かなくて鳴らないのが残念」

 

という声がピアノの先生方から聞こえてきます。

いろいろ家庭によって事情もあるでしょうし、すごく意地悪い言い方なんだけれど、それも現実です。

 

別に、合唱伴奏でいいかっこしなくても、ちょっとぐらい音が鳴らなくても、そんなの気になる人はわずかだから、いいじゃないかという気もしますけどね。

 

でも、たぶん、演奏を聴いて涙が出るか出ないかの差は、そのあたりにあることも、結構あります。

 

 

電子ピアノで練習しているのは、音が響かない理由のひとつになりうるけれど、しかし、生ピアノでも響かせられない子も確かにいるそうです。

 

そうだとしたらせっかく生ピアノを買ったのにもったいなかった。というふうになる場合も、もちろんありうる。

 

電子ピアノで練習しているけれど、すごく耳が良くて、ホールのピアノで音を鳴らせる子も時々いるそうです。

 

 

100パーセント電子ピアノだから音が鳴らないと決めつけるのは、いけないですね。大事なのは、どんな耳を持っているか。どれくらい聴いているか。

 

それでも、この子がおうちで生ピアノで練習していれば、もっと響く美しい音で弾けていたはずなのに・・・と残念に思うことも、あるでしょう。

 

 

全員とはいいません。合唱伴奏までいけそうなお子さんは、やっぱりできる限り電子でなく生ピアノで練習させてあげたいな。

 

それは、生ピアノで聴く練習がたくさんできるから。

 

どうしても電子ピアノ環境という場合は、あらゆる手段で耳を鍛えましょう。

 

 

 

 詳しい方法や考え方は、マニアックにこの本で深めています。

 

自分の音、聴いてる?: 発想を変えるピアノ・レッスン

自分の音、聴いてる?: 発想を変えるピアノ・レッスン

 

 

 

良いライブは、良い脳内物質を出してくれる?

長年にライブに通っていて実感するのが、

 

良い演奏を生で聞くと、翌日からしばらく、身体が軽くやる気に満ちあふれるということです。

 

なんでだろうと思っていましたが、

 

最近では、おそらく、良い演奏を聴いて集中して楽しむことは、よい脳内物質を出してくれるんだろうなと思います。

 

難点は、ライブから2週間くらいたつと効き目がなくなり、またライブに行きたくてしょうがなくなることです。爆

 

ミュージシャンの方々がものすごく若く見える人が多いのも、そのあたりと関係してるんじゃないのかなぁ。