音楽センスを伸ばしたい!

音楽ライター山本美芽による、ピアノレッスンに関する取材日記です。

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合唱伴奏で、音が鳴る子、鳴らない子

合唱コンクール最近は、公立中学校でも公共の大ホール借りてやるところ多いです。

 

「電子ピアノで練習している子は、大ホールになると音が響かなくて鳴らないのが残念」

 

という声がピアノの先生方から聞こえてきます。

いろいろ家庭によって事情もあるでしょうし、すごく意地悪い言い方なんだけれど、それも現実です。

 

別に、合唱伴奏でいいかっこしなくても、ちょっとぐらい音が鳴らなくても、そんなの気になる人はわずかだから、いいじゃないかという気もしますけどね。

 

でも、たぶん、演奏を聴いて涙が出るか出ないかの差は、そのあたりにあることも、結構あります。

 

 

電子ピアノで練習しているのは、音が響かない理由のひとつになりうるけれど、しかし、生ピアノでも響かせられない子も確かにいるそうです。

 

そうだとしたらせっかく生ピアノを買ったのにもったいなかった。というふうになる場合も、もちろんありうる。

 

電子ピアノで練習しているけれど、すごく耳が良くて、ホールのピアノで音を鳴らせる子も時々いるそうです。

 

 

100パーセント電子ピアノだから音が鳴らないと決めつけるのは、いけないですね。大事なのは、どんな耳を持っているか。どれくらい聴いているか。

 

それでも、この子がおうちで生ピアノで練習していれば、もっと響く美しい音で弾けていたはずなのに・・・と残念に思うことも、あるでしょう。

 

 

全員とはいいません。合唱伴奏までいけそうなお子さんは、やっぱりできる限り電子でなく生ピアノで練習させてあげたいな。

 

それは、生ピアノで聴く練習がたくさんできるから。

 

どうしても電子ピアノ環境という場合は、あらゆる手段で耳を鍛えましょう。

 

 

 

 詳しい方法や考え方は、マニアックにこの本で深めています。

 

自分の音、聴いてる?: 発想を変えるピアノ・レッスン

自分の音、聴いてる?: 発想を変えるピアノ・レッスン