最近、まじめにソロを練習して、いろいろな場所で同じ曲を弾き比べる機会が増えてきました。
自宅のペトロフ、
ステージでのヤマハS7、浜松駅のシゲルカワイ、
この前は市谷加賀町ホールでスタインウェイのD(フルコン)を弾かせてもらったし
それからセミナー会場にあった電子ピアノや、楽器店さんのちっちゃなヤマハのグランドピアノや、アップライトピアノ。
8月末には室内楽クラスで昭和音大のお教室のホールで、ものすごくいいベーゼンドルファーを弾きながらプロの弦楽器奏者の先生に合わせてもらったり。
弾いてないのはベヒシュタインとかぐらいかな。
ザウターは4月に札幌の島村楽器さんで弾かせてもらったし。
いろんなピアノにそれぞれの個性があって本当に楽しいです。
以前、やっぱり自宅のピアノがグランドなのが理想と思っていたし、私自身、家にグランドを置いて弾ける人生にするために、いろいろな犠牲を払ってここまできたかなと思います。
でも最近ちょっとまた考え方が変わりました。
家にグランドがあるのはいいのだけど、
それより大事なのは、弾きたい気持ちと、弾きたい曲と、ある程度弾ける時間なのかなって。
家では電子でもアップライトでもいいから、弾きたい曲を死にものぐるいで練習していれば、そのレパートリーをもっていろんな場所に出て行けばいいんです。自宅に置けなくても、レパートリーさえ持っていれば、スタインウェイでもベーゼンでも何分間は弾けるんです。
でも、レパートリーがなければ、弾ける曲がなければ、弾きたい思いがなければ、その経験はできない。
弾きたい曲を探すこと、
弾きたい思いを伸ばすこと、
どんな音にしたいのかイメージを徹底的に高めること、
そして、弾ける曲をもってどんどん外に出ていくこと。
これがあれば、練習環境は乗り越えられると思います。