で、後半はおなじく青柳先生によるドビュッシーの曲の演奏。
「子どもの領分」と「前奏曲集 第2巻」です。
演奏のほうは、かなりカンペキ。いやはや、あれだけ研究して実際に
弾いてしまうんだから、もう、恐れ入りましたという感じでした。
前奏曲集の中の「花火」が本編ラスト曲だったんだけど、見事でした。
すごく華やかで難しい、ハデな曲なんです。
生演奏であんなにキマッているのを聴けて、大感激! ステキでした。
ピアノはベーゼンドルファー。なんか。横幅がものすごくデカい・・・。
それは、このピアノは普通のピアノにはない鍵盤が、下の方に
余計にあるからなんです。低音弦が余計にあるっていうことは、
それだけ響きが豊かになるってことなんですね。それも手伝ってか、
ピアニッシモの音色が全体的に印象的だったなあ。
しかし、トークと演奏でドビュッシーの謎を探っていくなんて、
しかも両方ひとりでやってしまうなんて、
日本で・・・というか、世界でも、青柳さんしかできないんじゃないかしら。
ま、マニアックといえば超マニアックですが、それでもここまで極めれば
けっこうメジャーになってしまうんですね。うむ、さすが。