ほんと、原稿書くのって資料代がかかります。取材にいけば、経費がかかります。お金もかけないと、いいものが書けないのは事実です。だけど、どんなにがんばっても使える資料代には限界がある。
そこで「物書きたるもの資料代をケチッてはいけない! 着るモノはボロでも本棚は錦」みたいに考える人も、当然いるわけです。じゃ、ほんとにすべての資金を資料と取材につぎこむのが物書きの正しいあり方なのでしょうか。実は私、そうは思ってません。
資料や取材費をケチってはいけない。でも、それ以外のお金を根こそぎ削るというのも、私にはバランスが悪く感じられて、心地よくない。・・・な〜んて言うとカッコいいですが、要するに、わたしは非常に弱いのでしょう。
たとえば、カサブランカっていう大輪の白い百合を毎日眺めて、とっても元気になってます。そんな花なんか買ってるお金があったら、1冊でも本を余計に買ったほうが・・・という気持ちも、当然あるんですよ。そこで私は「フラワーセラピー」理論を持ちだします。
美しい花というのは、見ているだけで心が癒され、元気が出てくるのだそうです。そうやって気持ちをリフレッシュしなきゃ、いい原稿は書けないんだもんね〜と自分にいいきかせて、買っちゃった! でもね。ほんと、この花って、きりっとして迫力があるんです。
見ているとなんだか自分に喝が入るんですよ。不思議。
フラワーセラピーだのぐちゃぐちゃ言わずに、花ぐらいばんばん買ってくればいいじゃん・・・と、自分でも思うんですけどねぇ。資料代と原稿の質が比例すると思うあまり、ちょっと屈折してるのかも(笑)。