音楽センスを伸ばしたい!

音楽ライター山本美芽による、ピアノレッスンに関する取材日記です。

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ねたみ・ひがむ心を分析する 2

 中学校ぐらいからは、そういう人をひがんだ記憶がなくなります。
 なんで中学校に入ってからそうなったのだろう? 
 中1のとき、クラスで男の子にいじめられたからかなあ。わたし、当時すごく気が強くて、掃除の時間に掃除をしない男の子に「アンタたち、掃除しなさいよ!!」とか怒鳴ってた(笑)。すごいガリ勉だったし、今思えば可愛くなかったのです(爆)。
 それとその頃、音大のピアノの先生のレッスンに行って、毎週ボロボロになってたんです。私はそれまでの近所のピアノ教室で、ちょっと目立っていた程度で、楽譜の読み方から弾き方から相当ちゃらんぽらん。そういう生徒に基礎からもう一度仕込み直すなんて、なんとゆーかったるい作業を先生はしてくだったんだろう。マジで頭があがらない思いがします。
 ヘタなのは自分の注意不足、自分の練習不足、全部自分のせいなのだ、と、思い知らされる日々でした。「だって今週は忙しかったので練習できなかったんですー」みたいないいわけは通用しない、厳しい世界。先生のところには小学生なのに自分よりめちゃくちゃステキな演奏をする子がゴロゴロいました。現実ってこーなのね・・・、何か自分がピアノの才能があったかのように勘違いをしていたことが、すごく恥ずかしかった記憶があります。
 現実を受け入れるのってつらいこと。私は中学校のあいだずーっとクラかったのですが、それは現実を受け入れるつらさから、立ち直れなかったのかもしれない。中3ごろになって、ダメならダメでもしょうがない、だけどやれるところまではやってやろうじゃないの、という開き直りができたような気がします。