音楽センスを伸ばしたい!

音楽ライター山本美芽による、ピアノレッスンに関する取材日記です。

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イラショナル・ビリーフ

イラショナル・ビリーフ。耳慣れない言葉ですよね。
学生時代、臨床心理学の勉強をしたときに、あやまった思いこみで
気持ちが落ち込んでしまう、その誤った思いこみのことを
イラショナル・ビリーフだと理解した記憶があります。

最近、わたしってこの「イラショナル・ビリーフ」に陥ってたんですねえ。
ショパンのHPの「ひとりごと」にも書いたんだけど、函館に行く前に
なんだかドツボにはまって何もしたくなくなっちゃったんです。
今年じゅうに本を出したかったのに出せなかった・・・私ってなんてダメなんだ
ろう、ライターなんかやめたほうがいいんじゃないの、って思っちゃった。
すると仕事する気がなくなるから仕事が進まない。ますますやる気がなくなる。
最悪の悪循環でした。

そこでふと、私自身がダメなんじゃなくて、仕事の進め方に問題があったのでは
と思ったのです。
失敗の原因を自分の能力のせいにするというのは、落ち込んで意欲が低下するだけ。何も前進がない、ということも。

一時は、精神科にいってカウンセリングやってもらったほうがいいんじゃないかとか、精神安定剤飲もうかしらとか、また鬱状態になりつつあるんじゃ、とか
思いはじめちゃったぐらいなんだけど。

ところで、「うつ」の人向けが自分で自分のイラショナル・ビリーフに気づく
ための本があって、それを読み直したんです。
するとそこには、日記をつけることが治療につかわれているんですね。
私はダメだと思ったとする。でも、ほんとうにダメなのか? ダメなところは
あったとして、いいところはゼロなのか? 
自分を落ち込ませるイラショナル・ビリーフを、どう手玉にとってしまえるか。
本を書いていくうえで、それは自分とのたたかいでもあります。