安田寛先生、小野亮祐先生の単行本「バイエルの刊行台帳 出版記念セミナー」ゲストにお招きいただきました。
https://ontomo-mag.com/article/event/beyer-seminar20210912/
9月12日(日)オンラインセミナー開催|ドイツの作曲家バイエルが書いたピアノ教本の謎に迫る!人物像や時代性、商品価値とは「ONTOMO」は音楽之友社が運営するWebマガジンです。映画やアートなどのカルチャーや、ビジネスや教育などの関心ごとから、クラシックを中心とした音楽の世界へ誘います! ontomo-mag.com
バイエルに対する批判が高まり、導入教本は国産のものに今置き換わっていますが、それは、バイエルが国定ピアノ教本のようになっていた状況のリセットとしての反動的なムーブメントだったのかなと思っています。
もちろんバイエル以外の様々な教本を知らないのは勉強不足です。
様々なものを知った上で、バイエルならではの良さをニュートラルに認識し、うまく使っていきたいものですね。
そのバイエルの良さをニュートラルに認識するためには、バイエルはどんな人でどんな音楽環境で育ち、教則本のほかにどんな仕事をしていたのか、これが大きな参考になります。それが全くわかっていなかったのを、安田先生小野先生は、莫大な時間とお金をかけて調査して本にまとめてくださいました。
一言で言うと、バイエルは、聖歌隊出身で、今で言う月刊ピアノの人気アレンジャーみたいな存在だったんですね。簡単で弾き映えするピアノ曲を作る才能があった人。
安田先生、小野先生のご研究のおかげで、バイエルを使ってます、と、堂々と言いやすくなった気がします。
プレート番号といった用語についても学ぶことができ、大変有意義な90分でした。お手伝いできて光栄でした。ご参加いただいた皆様ありがとうございます。
私の研究会にいただいた読者からのご感想です。