歌人の千葉聡さんは、学芸大の大学生協でお世話になった国語科の先輩です。
当時は愛称、さっしいさん。優しい先輩なんです。
たくさん悩みを聞いてもらったな。
今は、ちばさと。
毎日新聞の記事を見て、ツイッターアカウント探したら、いた! ツイッターに。さっそくフォローしたら、さっそくフォロー返してくれて、翌日には歌集を送ってくれました。
一気に読みました。
高校教師のさっしいさん。舞台は、さっしいさんか勤める横浜の戸塚高校。
エッセイのなかに短歌が織り交ぜられる形式です。
ナイーブで優しくて、あったかいさっしいさんが、バスケ部の顧問に。運動苦手なんだそうです。自分へ吹奏楽部でファゴットだったんですって。ファゴットですよ。縁の下の力持ちで、めんどくさくて、繊細で、難しい、でも、実はみんなをあっといわせるようなインパクトのある音が出る楽器。いかにもさっしいさんらしい。
バスケに詳しいアスリートの先生が顧問に必要だ。さっしいさんは、バスケの顧問になってくれと頼みに行きます。
もう、青春ですよ。
わたしは1年だけ中学校で先生として教えていたときの気持ちが、アルバムをめくるように解凍されて、あちこち泣けて、しかたなかった。
だから何なのかを声高に叫ぶ本じゃない。
でも読み終わったら、じんわり、スッキリ、いい気分になれます。