音楽センスを伸ばしたい!

音楽ライター山本美芽による、ピアノレッスンに関する取材日記です。

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結果に振り回されない強さとは

部活の大会やピアノのコンクール。いろんな結果が出てくる時期です。

もちろん結果が出ればいうことなしだけど、人数の割合でいえば、こういう競争するものって、最後まで勝つ人はごく一部で、ほぼ全員が敗者になるんです。甲子園で優勝以外がぜんぶ敗者なのと似ています。

もちろん勝てなかったことは残念だし、足りなかったところを充分に反省してほしい。

 

けれど、自分はダメなんだと本人が思ってしまう、うちの子はダメなんだと親が思ってしまうと、何のために大会に出たりコンクールに出たのか、意味がないのではと思います。

 

あるコンクールの全国大会の祝賀会に行ったとき、全国から選ばれてここに集まった晴れがましい表情を想像して会場に行ったことがあります。ところが予想に反して、みんな、怒ったような顔で、もくもくと食べている姿が印象的でした。最後の最後で負けてしまったことに腹をたてていたのでしょう。あんなに頑張ったのに、結局、これか、という怒りが、ぜいたくなごちそうが並び、みんなが着飾った祝賀会に充満していました。

 

1位でなければ、選挙でいえば、落選みたいなものと感じるのでしょう。

 

真剣にやればやるほど、結果が出なかったときには怒りが湧いてくるのは当然のこと。

 

けれど、自分への評価を下げてしまうと、やる気がなくなり、セルフイメージが下がり、その後伸び悩んでしまうことにもなりかねません。

 

そうならないためにも、何のために大会やコンクールに出るのか、挑戦するのならば、はじめの時点で、しっかりと考えるべきです。

何のために出るのかは、また次回に。