サンエールさがみはらにて、第二回のチェルニーセミナーを行いました。
テキストは私のこの本。
チェルニーの生涯と作品について、私からレクチャー。
リストをはじめとする大ピアニストたちを育てた名教師としての実績もあり、上級者向けの練習曲をたくさん書いているいっぽうで、いまでいう月刊ピアノのアレンジャーさんみたいな仕事も、たくさんやっていたわけです。
そこで培った当時ウィーンで流行していた音楽スタイルは、チェルニー100番、リトルピア二ストなどには大変わかりやすく反映されていますね。
作品500に入っていたフーガを、鍵盤ハーモニカやピアノでアンサンブルしてみたら
想像以上にステキな曲。フランクっぽい、というお声がありました。
パラフレーズ、練習曲系を除いた彼の作品は、交響曲にソナタに室内楽に、普通の作品なんですが、なかなか聴く機会がありません。でもチェルニーはそうした芸術作品を一生懸命に書いていた。ただ、日本ではチェルニーといえば練習曲のことになってしまっていた。
本人にしてみたら、一生懸命書いた芸術作品にも目を向けてほしかっただろうなと推測します。
後半はリトルピアニストをお題に、みんな曲を選んで弾いてもらいます。ホールだから緊張もありましたが、それ以上に音が響いて気持ちいい!
次回は7月14日 火曜日 9時40分から11時40分まで、サンエールさがみはら。受講料4500円
詳細こちらです→
チェルニー20番、成田稔子先生編 がお題ですので、1曲弾いてきてもらいます。
お申し込みは、お問い合わせ からどうぞ。