音楽センスを伸ばしたい!

音楽ライター山本美芽による、ピアノレッスンに関する取材日記です。

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連休にハマった「ライヴについて考える本」(2)

たとえば「秘すれば花」という話が出てきます。これは舞台の内容が秘密になっているから見た人はおもしろいのである、ということ。見慣れちゃうとおもしろくないとか、はじめて見たときはおもしろいけど二度目はそうでもないとか。インターネット上で、よくライヴの「ネタバレ注意」とかやっていますが、これはまさに「秘すれば花」の原理!!

それから、全体に「花がある」という表現が沢山出てきます。お能で「花がある」というのは、花が咲いたときに「めずらしい」という思って感動する気持ちみたいなものが、能を見たときに起こるっていうこと。さて、これを自分のライヴハウス通いに置き換えてみると・・・めったに聴けないようなすごい曲、すごいソロ、おもしろいMC、涙モノの曲順・・・なんてあったときは、感動しちゃう。そういうのが「花がある」ってことなのかしら・・・、とか、考えてみたり。

考えて見れば、能もライヴも、舞台なんですよね。600年も前であっても、舞台を人生にしていたっていう意味では、ライヴで演奏してくれるミュージシャンも、世阿弥も、同じなのかもしれない。いや、花伝書って内容としては「そうね、そういうことってあるよね」という感じなんですけど、昔も同じだったんだなーっていうのが、面白いくてたまりません。

さて、ピアノネタをひとつ。フュージョン系ピアノ音楽リスナーには要チェックのSALTさんのニュー・アルバム「ピアニズミックス」。もちろん、今、聴いています。・・・かなり新境地を開いているので、うまく感想がまとまらない状況です。ちょっと聴きこんでから、コメントしたいなという感じ。
このアルバム、cyberfusion(http://jazzfusion.com)では、怒濤のfusionベスト100の執筆者でもあるアスワンさんが「ジム・ベアード」と共通点を感じる・・・といった、ちょっと面白いレビューを書いてます。私はそれを読んでジム・ベアードのCDをいろいろ聴きたくなってしまった(笑)。
本田雅人ライヴアルバムは、・・・今週買いに行けたらいいな、と思ってます。