音楽センスを伸ばしたい!

音楽ライター山本美芽による、ピアノレッスンに関する取材日記です。

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ふと気づけば、自分の道にどっぷりはまってた。

 大学時代にやっていたサークルのOBで、メーリングリストがはじまりました。

このサークルというのは、大学生協学生委員会。知らない人には訳わかんないですよね。要するに音楽とは関係ない、イベント企画集団みたいなところでした。

 なぜあの場があんなに楽しかったのかな。今思うと、授業では友だちも内容も音楽一色だったので、そこでは会わないタイプの人と会えるのがとにかく楽しかった。加えて、毎週月曜には「部会」があって、イベントをやるときは「なぜやるのか」「どうい成果を求めるのか」などとレジュメを提出して、討論しまくるんですね〜。私はあんまり発言とかバシバシするほうじゃなかったけど、ああやって何かを作ろうとして本音をぶつけ合うっていうのは好きでした。

 合宿も5月の連休・夏休み・秋休み・春休みと、年に4回もやってたのよね。それも三泊とかしたりして、めちゃめちゃ濃い。合宿に行って何をするかというと、「4月〜7月の方針」とか、要するに会議、討論なんです(笑)。でも、夜には飲み会して、その後徹夜で先輩も後輩も関係なくアツく語りあっちゃったりして。うーん、楽しかった(笑)。
 大学卒業とともにその「学生委員会」を卒業したのは、もう7年前のことです。いま、私は音楽のことばかり考えている生活になってしまって、当時のメンバーとMLするっていっても、何を話したらいいんだかよくわからない、というのが正直な感想でした。
 みんな、学校で数学の先生してたり、大学に残って障害児教育の研究してたり、ゲームソフトの会社にいたり、子育てに忙しい専業主婦だったり・・・ショパンもジャズライフも、教育音楽も、誰も知るはずもない。いまどんな仕事してるの、って言われて説明しても、相手にしてみたら「ふーん」というよりほかに、言いようがないでしょう。そう考えると、私はすごくすごく狭い世界にどっぷり漬かって生きているんだーと改めて実感しました。
 狭いことが悪いことだとは思わないけど、広いところに出て、何を話していいのか困ってしまうのもイマイチか、とちょっと反省。

 しかし、音楽以外のことで何を話したらいいんでしょう。最近作った料理とか、花粉症でつらいとか、そんなもんかしら。私のような人間は、やっぱり音楽マニアであり、音楽オタクといわれても反論はできないのかもしれないな。それでいいんだ、とも思っているんですけどね。