自分のレッスン、多喜先生宅へ。
バルトークのミクロコスモス 新しい曲。
英雄ポロネーズ
モーツァルトのディベルティメント
練習できてない状態でしたが、片手ずつのアンサンブルをしていただいたり、奏法、拍子の感じかた、レガートの作り方など、練習ポイントをみっちり特訓していただきました。
行って良かった!
どれも、もう無理かも、、、とあきらめモードでしたが、
なんとか弾けるかも⁉︎
チェロの篠崎由紀先生と、N響のヴァイオリン奏者、森田先生と初めて合わせていただきました。
1楽章後半と、2楽章の前半。
私はやっぱりタイム感、拍子感が問題らしい。ダイナミクスもつけられてない。あと練習不足。
でも森田篠崎コンビの音はまさに極上。
音色もニュアンスも何もかも素晴らしいのだけど、一緒に演奏してみると時間の進み具合、一緒に進んでいく時間の流れ具合がほんとうに幸せな感じ。
わずか数分ですが、忘れられない感覚でした。
モーツァルト: ピアノ三重奏曲全集 KV 254, 496, 498, 502, 542, 548, 564/ベーレンライター社/演奏用パート譜セット
モーツァルト : ピアノ三重奏曲全集 KV 254, 496, 498, 502, 542, 548, 564/ヘンレ社/原典版/室内楽パート譜セット
先日の記事を読んだピアノの先生から、こんなメールをいただきました。
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こんな保護者のかたが
以前、私の教室にいらっしゃいました。
口頭で言ったことは、確実に忘れます。
本当なら、メールよりは電話(そして電話よりは対面)と思っていますが、「文字」に残しておかないと確実に忘れます。
文字に残しても忘れるお母さんでした。
そして、一番言いにくいけど大切な「月謝」に関しても大変悩まされました。
いつも私が請求を3度ほどして、毎月いただく形でした。必ず第3週にお配りし、翌月第1週という規約はあるのに、毎回でした。
普段は、練習しないお子さんにも関わらないご様子、たまに聴いてあげてくださいと伝えても、
・忙しいから
・子供自身の問題だから
と このようにお話しされるのですが、
たまにレッスンのお迎え時に話してくれることあるのですが、次の生徒さんのことも気にせず、こちらが 静止するまで ずっと話し続ける………このような感じでした。
結論、私は その都度 そのお母さんに冷たい態度を取っていました。
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こちらのご家庭は、結局退会されたそうです。
お母さまは、学校の懇談会でも先生に失礼なことを言って皆を唖然とさせていたとか。
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障害なのか病気なのか、どちらでもなくただ失礼なだけかはわかりませんが、コミュニケーションがうまくいかない障害や病気を抱えていた可能性もゼロではないでしょう。
全国のピアノの先生たちから、毎日いろいろなご相談のメールが届きます。
コミュニケーションというか、会話がほとんど成立しない、すごく失礼なことをズバズバ言ってくるお母さまがいて困っていたけれど、結局、退会されたというお話をききました。
気分がよくないと思うのですが、「もしかして、精神的な障害や病気の可能性も考えてみては?」とお伝えしてみたら、「気づきませんでしたが、そうかもしれないですね。思い当たることが沢山ありました」とのこと。
精神的な病気や障害の場合、知能は普通なのですが、コミュニケーションがうまくいかない場合があります。
フェイスブックのライティング研究会で、精神的な病気・障害を抱えていると思われる保護者様と接した経験があるか、全国の先生方に尋ねてみたところ、たくさんの事例が寄せられました。
治療中で、病気や障害の自覚があるパターンはいいのですが、自覚がなく治療もしていないけれど、通常のコミュニケーションが成立しない場合、かなりご苦労が多いようです。
このようなお声をいただきました。
「時々、あれっと思う保護者はいます。失礼だということがわからないようです。脳の仕組みが違うと本には書いてあって傷付かないようにと思うものの、傷付きます」
「両親揃って体験に来て、お父さんがウロウロしながら、じろじろと部屋を見回し、あげく勝手にカーテン開けたりして、驚きました。レッスン開始しても、人の話は聞かないし、お母さんは怒りまくっていました。結局退会されましたが、お父さんが問題を抱えていた可能性にあとで気づきました」
春の体験レッスンシーズンで、新しくいらっしゃる生徒さん、保護者様との出会いがあるなかで、生徒さんだけでなく、保護者がこのような問題を抱えている場合も当然起こりうる。問題と書きましたが、それが障害なのか、病気なのか、どちらでもないのかは、素人には判断できません。ただ、「変」と感じたら、その原因がなんであれ、距離をとり、踏み込まれないようにすることも、リスク管理としてときには必要になってきます。
ただの「失礼」なのか、もしかして何か問題を抱えているのか。
後者の可能性も、知っておいたほうがいいでしょう。
山本美芽セミナースケジュール
上田泰史先生のチェル二ー30番の秘密、きのう夜帰ったら宅急便の不在票が入っていてきのうのうちにゲット。春秋社さんから送っていただきました。
ざっと読了。面白い。猛烈に優秀な研究者でいらっしゃる。しかも音楽学の偉い先生の本にありがちな、一般人には解読不能な意味不明な難しさがないのが凄いです。わかりやすい。
いきなり私の名前が最初に出てきて冷や汗でしたけれども。フランス語ができてパリで研究する機会があって音楽学の知識があったら私もこういう本を書きたかったと心から思いました(無理だけど)。
どういう背景があってそれぞれの楽曲が出てきたのかの考察が素晴らしい。これを頭に入れて弾いたりレッスンしたら絶対面白くなりますね。上田先生の博士論文をまだ読んでないので探してみよう。
まだ山本の「21世紀へのチェルニー」ご覧になってないかたは、ぜひ併せてどうぞ。