運転免許もとって、アメリカ生活のセットアップがひととおり一段落。
猛烈にグランドピアノが欲しくなってきました。
日本で使っていたのは、中学時代に両親に買ってもらったグランドピアノです。アメリカに運ぶとしたら送料40万といわれ、倉庫に預けるなら夫の会社負担といわれたので、ほとんど選択の余地なく倉庫に預けてきました。
結婚したばかりの頃、グランドピアノが置けない場所に住んでいて、そのときに電子ピアノを買って使っていました。そちらは、足の部分が分解できてかさばらないこともあって、こちらに運んできたのです。
ということで、今は毎日その電子ピアノを弾いています。
最近はキーボードや電子ピアノでピアノを習わせるとか、鍵盤がないのにピアノを習いに行くといった保護者の方も増えているそうですが・・・
本物のピアノをちゃんと調律して弾く音と、それ以外の音は、はっきりいって、どうしようもないほど違います。
確かに本物のピアノは値段も高いですし、置き場所の問題もあります。でも、その値段を払っただけの価値があると私は思います。
いちばんの違いは「タッチ」です。
たとえば、言葉で「おかあさん」と言うとき、声の調子で、うれしい、悲しい、楽しい、こわい、怒り、などが表現できます。
それと同じように、本物のピアノは、おなじドであっても、うれしい音、悲しい音、楽しい音、こわい音、など、あらゆる気持ちが表現できるのです。
それはどうしてかというと、鍵盤を押すときのスピードや強さ次第で、ピアノの音色を変えられるからです。
しかし、電子ピアノやキーボードでは、そこまで臨機応変に対応することはできません。
電子楽器が全部悪いといっているわけではないのです。しかし、本物のピアノと同等の表現力を持つものは、数十万はするんじゃないかと思います。
安物の電子楽器で練習していると、タッチで表現する力はつきにくい、というか、特別な場合をのぞいてつかない、といっていいと思います。
単なるおもちゃとしては高すぎると思いますが、もしちゃんとピアノに向かって曲を弾く練習をするのなら、中古のアップライトでいいので、ピアノを買うのが、自分の感覚を育てる財産となると思います。
そしてアップライトとグランドでは、またさらにタッチが全然違いますので、いまの家が広くて置き場所がある以上、ローンを組んででもグランドが買いたいわけなのです。
ヤマハの中古ぐらいだったら、60万ぐらいで見つからないかなと思って今探しています。
↑日本にいたらこのへん買ってると思います。
ちょっと時間ができて真面目にショパンやドビュッシーを弾き始めると、楽しくなってくるのと同時に、電子ピアノでは表現できないことの多さに、イライライライラです。
贅沢だよなと自分でも思いますが、車や旅行だって贅沢といえば贅沢ですしね。