「波」というのは、新潮社が出している書評の雑誌です。
そこに、私が尊敬してやまないピアニスト・文筆家の青柳いづみこさんに、「子どものセンスは夕焼けが作る」の書評を書いていただきました。
青柳さんは大学生のお嬢さんがいて、文筆家で、ピアニストで、まさに私には憧れの存在。何に対してもなるほど、と唸りたくなる鋭い視点があって、自分を棚にあげた偉そうな発言を決してなさらない、やたらとほめまくるタイプでは決してなく、しかも他人以上に自分に対して容赦なくて、でも、他人にはスレスレのところで優しい。あふれる教養も自慢げでなく読み手に何かを与えてくれる感じ。素敵で大好きな方なので、今回の書評は家宝なのです。
癒し効果つきのおトクな子育て本 青柳いづみこ
本書のタイトルをきいたとき、私は一枚の絵を思い出した。大学生になる娘が小学校に上がる前に描いたクレヨン画だ。偶然目にした朝焼けと、それを呆然と見つめる自分の後ろ姿を捉えている。足の角度や頭の傾け方などから、娘がその朝焼けに言葉もないほど感動したことが伝わってきた。
その娘は、小学五年生のときヴァイオリン教室のエリートコースに通うのをやめた。気持ちよりも形を重視する弾き方を教えられ、クラスメイト達が画一的なモーツァルトを演奏するのを聴き、これは自分に向いていないと、早々と見極めたようだ。冷静かつ的確な判断だったように思う。
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