5月31日に、則竹裕之マンスリーライヴ@目黒ブルースアレイに行ってきました。ピアノに松本圭司さん、ベースにコモブチキイチロウさんというトリオ編成。
1曲目にいきなり、チック・コリアの高速4ビート「ハンプティ・タンプティ」が!!! これね〜、「マークヴァーニープロジェクト」っていうギターアルバムでカバーされてて、猛烈に好きになった1曲なんです。やたら臨時記号が多くてきっとスケールアウトしてる、複雑なんだけど、突き進む感じのメロディーラインがああああたまらないっっ!!! で、その曲をこの面子で聴けるなんて!!!!ああああ感動〜。松本さんのピアノのイメージ、則竹さんの高速4ビートが、もう、曲にハマりまくってました。
さて、この日のゲストは、ヴォーカルのオバタミナコさん。黒いノースリーヴのワンピースから伸びた手がスラリと長く、ふわふわの金髪のカーリーヘアが、肩よりも長くゴージャス。切れ長の目に、ちょっと日焼けした肌が、まるで豹のようにシャープな印象です。
そして彼女が強力なトリオをバックに歌いはじめると・・・
なんという声量、なんというエモーショナルさ、なんという音域の広さ、圧倒的なエネルギー!!!!! へ音記号の真ん中の「ミ」あたりも、ドスのきいた地声で迫力満点、ト音記号の真ん中のドよりも2オクターヴ高いところのドより上のファまで、裏声で出してらっしゃいました(絶句)。3オクターヴ・・・(さらに絶句)。もちろん音域が広けりゃいいってもんじゃないわけですが、ぐいぐい心に迫ってくる歌をうたいつつ、これだけ表現の幅が広いというのは、観客としては、もう、クギづけになるしかない!
さらに、アル・ジャロウのやっているような? といっていいのかな。歌詞なしのインプロヴィゼーションで・・・声でアドリヴをされるんですよ。それがものすごい迫力、表現力で、さらにびっくり。
あの声のエネルギーには、吸い寄せられてしまいます。