音楽センスを伸ばしたい!

音楽ライター山本美芽による、ピアノレッスンに関する取材日記です。

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あのアルバムのあのベースラインに、再会

 超ひさびさに大型CD店に行ってアルバムを買いました。ベーシスト青木智仁さんのソロアルバム「エクスペリエンス」。ジャンルは、日本のフュージョンです。
 
 前評判から「スゴい」という噂はかねがね聞いていましたが、聴いたらやっぱりスゴかった! 思わず速攻でCDレビューにまとめちゃいました。午後に原稿書いて、cyberfusion編集長に夕方メールしたら、夜にはサイトに原稿がアップされていたという(笑)。
 やっぱこのスピード感は雑誌にはないですね。

 ところで。わたしは大学生のころからT-スクェアやカシオペアといった日本のフュージョンを聴きはじめています。遅いの(笑)。その頃は他にどんなフュージョンがあるのかもわからなくて、ほんとにT-スクェアとカシオペアしか知らなかった。
  
 その頃、はじめてちょっと他に手を出したのが角松敏生でした。彼の音楽はジャンルでいえばポップスですが、彼は歌のないインストゥルメンタル・アルバムも作っていて、それって私から見るとほとんどフュージョン。その角松のインストアルバム「シー・イズ・ア・レディ」にハマったのがきっかけで、角松って好きなんです。 
 
 その角松バンドでベースを長く担当していたのが、この青木智仁さんだったのでした。だから、ものすごく彼のベースラインというのは肌にしみ込んでくる感じというか、とにかく違和感がない、聴いていて文句がない感じ。でも、それは当然のこと。青木さんっていう名前は全然意識していなくても、角松サウンドで「この感じがカッコいいなあ」と思っていたものに、彼のベースラインが含まれていたわけで。

 ときどき、こういう「ああ、あれは・・・この人だったのね」みたいな、自分のなかでの「再会」が、ときどきあります。子どもの頃に毎朝FMから流れてきた大好きな大好きなピアノがメロディをとる軽快な曲、すっかりメロディーも何もかも覚えていたんだけど、誰の曲なのかわからなかったあの曲・・・が、カシオペアの曲で、ドラマーの神保彰さんが作った「サニーサイド・フィーリング」だったとかね。この場合、15年ぐらいたって、ようやく曲名がわかったことになります。

 しかしその神保さんに取材でお会いするようになっているわけですから、不思議なものです。