送っておいたノンフィクション本を、編集さんが読んで、感想を送ってくれました。
何が言いたいのか、私のなかではっきりしていない。著者が言いたいことがはっきりしていないと読者は混乱する、ということでした。
まさにズバリ核心を突かれた! という感じです。そーなんです、その通りなんだわ。
書いていてすっごく苦しかったりとか、しんどかったのは、自分で言いたいことがはっきりしていなかったせいもあったのかな。
ちょっと大きな視点で考えれば、内容はともかく、本1冊分の原稿を書き上げたというだけで私にとっては大事件だし、さらにそれを大手出版社の編集さんに、読んでいただくというだけで、もう、大変なことなわけです。
それでもね、なんだか、ちょっとガクっときたんですね。ダメもとで記念受験した学校に落ちることはわかっていたけど、合格発表を見たらやっぱり番号がなかった、みたいな。
こんなとき、ピアニストにコンクールについて取材して特集を書いたときのことを思い出します。
ピアニストにとってコンクールっていうのは舞台に出ることで、経験を積むことだから、どんどん出た方がプラスになるんです。
だけど、1位になれなかったらどうしてもガックリきてしまう。ピアニストの小川典子さんが「そういうときはパーッと気分転換をしたほうがいい」と答えてくれたのですが、いまはその意味が痛いほどわかります。