今日も某社の本のため、取材。
作曲家の三善晃先生がお書きになったピアノメソッドがあるんです。いまは桐朋学園大学の学長も退職なさって、東京文化会館の館長をなさってます。この日は直接お話を聞いてきました。
おどろいたことに、三善先生は、なんと２０年かかって曲を作って、８冊のメソッドに、まとめたのだそうです。なんという気の長さなんでしょうか・・・。
三善先生は、もう年金生活にとっくに入っておかしくないくらいのお年なんですが、ライター仲間でも「ホントにステキよね〜」との評判が高いんです。その評判にたがわず、お話も音楽のようで・・・わかりやすい言葉で、深い内容を淡々と語り、ときどき「にこっ」とされる。マイルドセブンをおいしそうに吸っている姿までカッコいい〜・・・。うっとりと聞き入ってしまいました。
わたし、そんな長期にわたって何かひとつを作るなんて、考えたら頭がクラクラしてくるなあ。最近自分の物事を考えるスパンが短いことに気づき、反省することしきり・・・なのでした。
