読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

音楽センスを伸ばしたい!

音楽ライター山本美芽による、ピアノレッスンに関する取材日記です。

セミナースケジュールはこちらです。 山本美芽オフィシャルサイト

リーディング地獄を娘とサバイバル中!!

3月になってから、小学校1年が通う娘のアメリカの現地校で、カリフォルニア読書強化月間になっています。

もちろん、ふだんから、毎日最低20分は読書をするのが宿題で、プラスチックの取っ手がついた透明なビニールの「ブックバッグ」に、ぺらぺらの薄い音読用の本を持ち帰り、リーディングログに親は何分読んだか私が記入してサインしてました。

それが、強化月刊になってからは、合計分数を足して、クラスに一覧表が張り出されて、誰が何分というグラフも・・・。よそのお母さんにうちの娘が「きのうは何分読んだ?」と声をかけられている姿も目撃。何分以上という基準を超えると、ごほうびにしおりとか、ピザ屋のタダ券などがごほうびとしてもらえます。

娘が4歳ぐらいの頃には、いったい英語の本が読めるようになる日なんて来るんだろうかと心配していました。でも、アルファベットを習い、毎日毎日英語で授業を受けて、日記も英語で書かされて、20人のクラスを能力別に5グループに分けて自分の能力に合った本を次から次へと音読する時間が毎日あって、そういうことを1年近くやっていると、なんとか読めるようになるものなんですね。もちろん、うちの娘は3歳でこっちに来て、もう4年たつのですけど。

それでも、字がいっぱいの絵本でない本、チャプターブック、といわれる代物は、まだまだひとりで読むのはおっくうみたいです。

これが教室にあって面白かったから借りてきた、といってある日娘がバッグの中から取り出したのが、この「ジュニーB」のシリーズ。

Junie B., First Grader (at last!) (A Stepping Stone Book(TM))
Junie B., First Grader (at last!) (A Stepping Stone Book(TM))
Barbara Park,Denise Brunkus

チャプターブックといえば、マジックツリーハウスも同じぐらいのレベルで、日本ではそちらのほうが人気みたいですね。娘の教室にもマジックツリーハウスはどっさりあって、リーディンググループの一番難しい本を読んでいる子達は、マジックツリーハウスを読んでいるようです。でも娘は、ジュニーBのほうが面白いんだから、お母さんこれ詠んでよと主張するのです。

うちの母は、中学校で英語の先生をしていたので、母が2月にこっちに来てくれたとき、娘とつきっきりで読んでもらったのが、このジュニーBでした。でも、母も知らない単語が次から次へと結構出てきて、辞書を片手に頑張っていました。まあ、1年生の日常を描いた話なので、たいして高度なことは書いてないんですが、ちょっとした単語がわからないんですね。

母が帰ってから、これはもうジュニーBと格闘すべしと覚悟を決め、25冊でお得な45ドルぐらいでしたか、セットでどっかーんと買いまして、私も読み始めました。

私も読んでいてわからない単語がいっぱい出てきて、けっこう苦しかったんですが、話自体は、面白いんですね。かなり困ったちゃんでやりたい放題の女の子、ジュニーBの小学1年生ライフ。スクールバスで隣に誰が来たか来ないか、日記帳を見たみないといって友達と小競り合い、といった類の。

この本は、ジュニーBがめがねをかける話です。その昔、私自身も小学3年生で、クラスで1番最初にめがねをかけて登校した日、いやだったなぁ。そのときの思い出が、まざまざとよみがえりました。メガネザル〜って、いわれましたね。別にいわれたからって泣かなかったけれど、いまでもいわれたのを覚えているから、やっぱり傷ついたんだろうな。

このジュニーBの話は、小学1年生どうし、友達はけっこう意地悪だったり気まぐれだったり、人生ラクじゃない、かなり真実を描いています。だから、あんまり品のよくない言葉も出てくるし。いちど私、ジュニーBシリーズに出てくるsqueeze a burpって、げっぷを搾り出す? どういう意味なんでしょう? って担任の先生に大真面目に質問して、「ちょっとまって、もしかしてジュニーBじゃない本を読んだほうがいいかも。ジュニーBは子どもが好きだから読ませているんだけれど、言葉づかいがちょっとね。覚えて欲しくない言葉とか、けっこう出てくるのよね。マジックツリーハウスのほうがいいかも。同じレベルだから、そっちにしてみたら」といわれました。

でもジュニーB買っちゃったし、そういわれると、なんだかますます読みたくなってきて。いまもまずは私が、ジュニーBと格闘中なのです。でも娘も、よくわからないながらも、私が訳しながら読んであげると、「ぎゃはははは!! しょうがないね〜ジュニーBは!!」と涙を流して笑っている。で、時々、訳がなくても笑う回数が増えてきました。

きれいごとじゃないんですよね、子どもの人間関係って。いうことは真実を突いていて残酷だし、自慢もあれば嫉妬もある、ちょっとしたことでがっかりしたり、悲しくなったり、うれしくなることもあれば、いじめも起こる。それを生き抜いていかなければならないのが子どもたちの現実で、それをリアリティ満点に描いているのが、ジュニーBの面白さです。めがねをかけて登校したジュニーBに、ひどい言葉をかける友達もいるのですが、もちろんそれだけでは終わりません。いやなやつだと思っていた子が、案外いいところがあったりします。

まあそんなわけで、私と娘は、エンドレスなリーディング地獄をひた走っているわけなのです。

余談になりますが、あまりに毎日私が「リーディングっ」といい続けているせいか、2歳になる息子が「にーにんぐ」といって本を持ってきて「読んで」と要求するようになりました。いやはや、大変教育上結構なことなんですが・・・もう咳が出て困るので、休みたいというのが本音ですね。