伝統と惰性の違いって結構難しい。
日本では組体操とか部活とか町内会とかPTAとか、どうなの?と思うことが惰性で続いています。
諸外国ではすごい勢いで削減されている小学校の音楽の時間がきちんと残っているのとか、中国から伝わって日本では雅楽が保存されて中國では滅びて、ドイツからアメリカを経て日本に持ち込まれたバイエルがいまだに根強く愛用されているけれどアメリカやドイツでは使われていなくなっている。
どこまでが伝統でどこまでが惰性なのか。
自分に都合が悪い居心地が悪いものは惰性、都合がいいものは伝統と思いたいのかもしれません。
惰性なのか伝統なのかわからないけど変化しないで保存するのが日本では得意みたい。
とかいいながらも、会社の飲み会っていうカルチャーやら専業主婦が標準という話なんかはずいぶん変わってしまったし、子供の歌はいますごい勢いで伝承が途絶えつつあるんですけどね。
とりあえず生徒さんにレッスンするにあたって教材を選ぶときにこれは惰性なのか伝統なのかは頭をまっさらに先入観とっぱらって考えないといけないと思っています。