音楽センスを伸ばしたい!

音楽ライター山本美芽による、ピアノレッスンに関する取材日記です。

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英語のリーディングとピアノのレパートリーにみる共通の問題

最近、「アメリカのリーディング・メソッド」というブログをたちあげまして、それに毎日のように投稿しているので、音楽関係の投稿が減ってしまっております。

実は、このリーディング・メソッドの問題は、ピアノレッスンで、どんな曲を生徒に与えればいいのかという問題と、ほぼ共通しているところがあるのです。

難しすぎず、やさしすぎず、ちょうどいい曲(本)を与えなければならない。

では、その「ちょうどよい」ものを見極めるための指標は何か?

リーディングの世界では、ちょうどよい本を選ぶための指標がいっぱいあるのです。

まず、段階わけ。
いろいろなわけ方がありすぎて、私もまだ把握しきれていないんですが。

それから、「1分間に何語読めるか」。もちろん正確性も含めて。
こういうのはピアノにないですけど、ソルフェージュで1分間に何小節読めるかというようなスピードは確かにひとつの指標になるかもしれません。

あと、どのぐらい長い本を読んだか、本の長さが、短いものは4、長いものは14というように数字でグレードわけされています。
ピアノでも、短い曲よりも、長い曲のほうがたいへんです。

まだまだ調べている途中なのですが、たぶん調べ終わったら、何らかの概念はピアノレッスンに応用できるはずだと思っているのです。

でもいまわかっているのは、アメリカでは、子どもにとって「ちょうどよい」本を見極めるために、数字での格付けをすべての子どもの本についたものがインターネットでいつでも見られるため、「ちょうどよい」本を探すのがとても簡単だということ。

曲を難易度でランク付けすること自体、私の気持ちのなかには、なんだか抵抗がありますが、しかし数字というのは、やはり便利なので、うまい使い方をすれば効果があがるのではないかということです。

ピアノの世界でも、難易度別グレードわけについては、あちこちで試みられていますね。

クラシックピアノ曲 難易度一覧表

http://www2.sinfonia.or.jp/~klavier/piano/level/level.htm

http://plaza.rakuten.co.jp/tyeescafe/5006

主要な曲だけじゃなくて、ありとあらゆる曲にグレードがついていることがまず大事なんじゃないかと思います。

もちろんそのことと、芸術的な価値にはまったく相関性はなく、学習の順番のための数字として。

私が注目しているのは、曲をグレードわけする以外に、1分間に何語読めるかとか、本の長さとか、そういうものに対する他のいくつかの指標が、ピアノにもあったらどうなるかな? ということです。