音楽センスを伸ばしたい!

音楽ライター山本美芽による、ピアノレッスンに関する取材日記です。

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泳げるようになった小学2年生の娘

夏休みももうすぐ終わり。24日から新学期が始まります。いやはや、子どもたちが家にいる夏休みは、母はしんどい…。なにしろアメリカは、6月のはじめから8月下旬まで2ヵ月半も休みなので、あちこちサマースクールやいろいろなお教室の夏期講習やら水泳教室に通わせるわけですが、どれもお値段がそれなり。

家にずっといてもつまらないし、なにかと大変です。

我が家の場合、

6月ー7月下旬まで → 日本の小学校に通わせる
7月下旬 ー 8月上旬 体操教室の午前中コース。確か月曜から木曜で100ドル。
            2週間通う。
8月上旬ー中旬  → 夕方の30分間、毎日水泳教室に通う。月火水木4回を2週間。
           2歳の息子は親子クラスで、私も一緒にプールに入ることにして
           3人で通う。

で、このすべてのメニューが昨日終了しました。や、やれやれ・・・。

でも、娘は日本の小学校に行って日本語やら漢字がだいぶうまくなり、体操教室に行ってさかあがりができるようになり、そして水泳教室に通って、顔が水につけられなかったのが、3−4メートルですが、泳げるようになったのです。

私の住むサクラメント近郊セントラルバレーは、6・7・8月はもうとにかく毎日かんかん照りなので、プールには完璧な環境。どこの家の子も、市のプールで開かれている水泳教室に通います。これはお値段も手ごろで、2週間で8回通って55ドルです。

夏休みの最後に水泳教室に行こうよ、と私が最初言ったとき、娘は渋っていました。「顔を水につけるのがいやだ」というのです。当然もぐれません。小学生向け初心者クラスに入りました。

娘は、最初の2日ぐらいは、「いきなり目のところまでもぐらされたんだよ。もういやだ。行きたくない」とぶつぶつ文句をいっていました。

ところが手足をバタバタ動かしてクロールもどきの動きをするのは楽しかったらしく、自分の力で進めたと実感し、すこし面白くなったようです。

そして通いはじめて5日目、2週目の月曜日。赤ちゃんクラスで息子と泳いでいる私のところに、突然、魚のように水のなかを泳ぎながら近づいていくる子どもが。娘じゃありませんか。

「泳げるようになったの!!??」
「泳げたよ!!!!」
「やったーーーー!!!」
水の中で抱き合って飛び跳ねました。

息子も「おねえちゃん、すごいねえ」といいながら手足をばちゃばちゃ動かしています。

翌日から娘は「今週でプールが終わっちゃうの、つまんないなあ。もっとやりたいなあ」と不満げ。

とにかく顔を水につけるのが絶対にいや、といいはっていたので、まさか今年のうちに泳げるようになるとは思っていなかったので、これにはびっくりでした。

子どもは親と別人格だから、あまりあれもこれもと期待しすぎても私自身がストレスになるし、
過大な期待をしすぎないようにと、最近、ずいぶん気をつけていたのかもしれません。「今年絶対泳げるようになってもらわないと困る」と意気込んだりしたら、私のほうが参ってしまいます。「もし泳げるようになればラッキー、とりあえず行かせる」というスタンスでしたが、それが今回はうまくいったのかなあ。

でも、小学生って、教えるといろんなことがどんどんできるようになる時期でもあるんですね。
大人とは桁違いの吸収力があるんだな、と改めて思いました。

ただ、ひととおり教えてはいどうぞ、っていってうまくいくわけではなくて、環境を作ってしばらくその中で自由に試行錯誤をさせて、いろんな条件が整ったときに、ぱっと火がつくみたいに何かできるようになる、そんなイメージです。

見守るほうはほんとにしんどい。あまり期待しすぎると、結果がでないときにがっくりくるのであまり期待しない。だから気長に、とにかく気長に、変化がないように見えてもとりあえずは環境をつくってあげて見守るような感じで、やっていくしかないんでしょうか。