小曽根真さんが中心になってはじまったビッグバンド、No Name Horses!
「琴線」の次はこちらを徹底的にリピートしています。
そもそもビッグバンドは、譜面があってアドリブの割合が低いので、
わりとクラシック的な感覚でも入っていきやすく、好きなんです。
もうちょっと聴きこんでから書こうと思いますが、これも大変気に入って
ます。小曽根さんのオリジナルは、ピアノトリオよりもビッグバンドのほう
がしっくり来るかも!? と思ってしまったぐらいハマってます。
小曽根さん、ピアノだけじゃなくてオルガンまで弾いてるのには驚きました。これってファンキーっていっていいのかな、すごくノリがよくて
ご機嫌な演奏してます。
きょうスイングジャーナルの小曽根さんインタビューを読んでいたら
1月にニューヨークまでこのバンドで演奏に行ったという話が書いてありました。小曽根さんのBBSでのご自身の書き込みによると大変な反響で大成功だったそうです。すばらしい!!
しかしインタビューを読んでいて「えっ!?」と思わず声に出してしまったのが、10人以上のメンバー全員を小曽根さんが5泊7日でニューヨークに招待したとか。ニューヨーク公演は小曽根さんのポケットマネーがあって実現できたということです。これにはちょっと驚きました。
私も、チェルニーの単行本に関しては「どんなことをしてもこの本はやり遂げるのが私の使命だ」とか勝手に思い込んでしまい、資料代をはじめとしてポケットマネーつぎ込み状態。
採算がとれるところではバランスよく稼いで、これだと思った時には、採算はいったん無視していいものをつくりたい。ま、誰でもそうかもしれませんが。
採算度外視は、プロとして決してイバれた話じゃないんですけれど、おかげさまでチェルニーの本はちびちびとではあっても、継続して売れてくれてるし、私としてはこの先行投資で、いずれ絶対回収できる、してみせる、と思ってるんです。企業でいえば、いわば設備投資みたいなものかなあ。
とはいえ小曽根さんのようなメジャーな人気者は、そんな話とは無縁なのだろうなあと漠然と思っていましたが、とんでもない。規模が違うだけで、やっていることは変わらないんですね。
どれだけ小曽根さんがこのバンドに入れ込んでいるのか、そのただならぬ意気込みが伝わってくるエピソードでした。