音楽センスを伸ばしたい!

音楽ライター山本美芽による、ピアノレッスンに関する取材日記です。

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ディメンションライヴ@STB

 12月3日は六本木のSTB139でディメンションのCD発売記念ライヴ、そして翌週の水曜日はフォー・オブ・ア・カインドを聴きにブルーノート東京へ行ってきました。
 ディメンションは雑誌の取材で行きましたので、詳しくは来月リポートをご覧いただければ。いやしかし、すごくいい演奏、気持ちのいいライヴでした。
 思えば、ディメンションは90年代には、スリル・スピード・テクニック・パワーを備えた超絶技巧集団としてシーンの注目を浴び、グループとして認知されてからは、テクニカルなイメージの払拭につとめていたような気がします。そしてここ2作ほどは、超いやし系の柔らかくでスムージーなサウンドにシフトしていたわけです。興味深いのは、評論家・音楽ライターのあいだでは最近のディメンションは非常に評判がよくて、古くからのリスナーにはいまひとつということ。私はどっちの気持ちもわかる・・・。でもこれって、10〜20代のうちはエキサイティングでバリバリした演奏が楽しくて、30〜40代になると落ち着いた演奏がよくなってくるとか、そういう問題も半分ぐらい絡んでいるような気もするんですけどね。で、最新作「ロンリネス」は、古くからのディメンションファンにも納得いくかたちで、最近の方向性をうまく落ち着けたなあという気がしているのです。そんなこんなで、グループとして旬にあるんでしょうね、ディメンションは。