音楽センスを伸ばしたい!

音楽ライター山本美芽による、ピアノレッスンに関する取材日記です。

セミナースケジュールはこちらです。 山本美芽オフィシャルサイト

宇治田かおるさんのサイトがオープン

ピアニスト宇治田かおるさんのオフィシャルサイトがオープンしました。
http://www5f.biglobe.ne.jp/%7EKaoruPianoLesson/index.html

宇治田さんとは、ペテルブルグ音楽院教授のニキタ・ユジャニン先生のお弟子さん兼通訳として数年前にお会いしてからのおつきあいです。これまで何度も「ショパン」誌上でご紹介しましたが、ユジャニン先生というのは、世界でも稀有な、ほんとうに特別な教える才能を持っている方。卓越したピアニストでありながら、骨や筋肉などの解剖学が頭のなかにインプットされていて、弾き方を見ると、どこがどう変で、どこをどうもっていくとバランスがよくなるといったことがぱっとわかってしまうのです。さらには、生徒の心理面へのアプローチも長けたカウンセラー的な素養もお持ちになっているので、私自身、ロシア人のえらい先生にレッスンだと思っただけで硬直しまくっていたのですが、先生はジョークをとばしたりいろいろなお話をしながら、平常心で弾けるような状態にもっていってくださったんです。

雑誌で何度も書いたことですが、私はユジャニン先生にたった一度レッスンを受けただけで、弾き方の悪い癖を修正してもらったために、つっかえていたフレーズがつっかえなくなり、音がきれいになるという、奇跡的な経験をしました。腱鞘炎などで再起不能といわれた人たちが、先生のもとで次々に復活していることを考えると、まあ、私などはたいしたことのない部類に入るのかもしれませんが。

ユジャニン先生は、セレブリャコフやネイガウスといった人々・・・なじみの薄い名前かもしれませんが、ロシアのピアニストたちにとってもっとも偉大な父といわれる人に直接教えを受けていて、非常に世界のピアニスト養成シーンのメジャーな場所を通ってきた方です。ほんとうに、会えるだけでもすごいのに、レッスンまで受けられるなんて、信じられないぐらいすごいことだと今でも思います。

実は宇治田さん自身、イギリスに留学してピアノの勉強をしていたとき、人づてに「すごい先生がいる」ときいてユジャニン先生に出会っています。そしてこんなにすばらしいユジャニン先生のレッスンを、ぜひ日本でもいろいろな人に受けてもらいたい! ということで、通訳などの活動をしながら、先生を支えてこられたわけです。
かおるさんとはその後、月刊ショパンで「手の痛み特集」などの取材に協力していただいたり、いろいろとお世話になってばかり。昨年ユジャニン先生は、昭和音楽大学客員教授にも就任されています。かおるさん自身も、ピアニストとしての活動があり、ユジャニン先生のアシスタントとして長年活動されてきたので、先生のメソードをかなり吸収されていることを生かして教えたり・・・といった活動があったり。
そんなかおるさんに「ホームページをおつくりになったらどうですか?」と提案したのは私のほうでした。結果として私がいろいろお手伝いさせていただいて、やっとできあがったページなのです。

これまでも友達などに「ピアノで手を傷めちゃって」といわれるたびに「それは絶対ユジャニン先生のところか、宇治田さんのところに行って見てもらったほうがいい!!」とすすめています。ピアノを弾く方は、読むだけでもためになるサイトですので、ぜひごらんになってみてください。

・・・と、人にばっかりすすめてないで、私もまたレッスンに行けるように少し練習しようかなあ・・・