音楽センスを伸ばしたい!

音楽ライター山本美芽による、ピアノレッスンに関する取材日記です。

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CROSSOVER JAPAN’04

 忙しいからダメだな・・・とあきらめていたのですが、前日になって突然時間がとれることになり、行くことにしました。オープニングのディメンション、松原正樹&今剛、プリズムだけ観て時間切れ。あ〜まだ深町純さんも、高中さんも、角松さんも観てないのに!! ・・・後ろ髪をひかれる思いで会場をあとにしました。ですが7バンド全部を聴いたらちょっとしんどかったかもしれないし、ほどよかったかも。3バンドでも、かなりのボリュームだったもんなあ・・・。
 私が観た3バンド・・・どこも、ギタリストが目立ってました。ディメンションの増崎さんは、ゆがんでいてパワフルなんだけど、幻想的で官能的な独特の風味が素敵。そして松原正樹さん、今剛さんは・・・メロディーを弾いたときの歌い方が、なんともたまらない感じです。プリズムの和田アキラさんは、なんといっても速弾きのインパクトが強かった! 森園勝敏さんの演奏をライヴで聴けたのも貴重なことでした。
 この狭いジャンルのイヴェントだけでも、こんなにすばらしいギタリストが大勢いるんだよなー。すごいことかもしれない。私は個人的には、増崎さんのギターが本当に大好きなのですが、きのう思ったのは、増崎さんのギターには、ほどよい「抜け感」があるということでした。ロック風味のエレキギターだから、ディストーションもかかってるし、激しいんだけど、ふっと力が抜けて、音の密度が薄まるときがある。それがメリハリになっていて、強くて鋭いんだけれど繊細なニュアンスもある。激しいエレキギターの音がずっと続くと、なんとなく「男の世界」みたいな、漠然とした疎外感を感じることがあるんです。なぜか増崎さんだと、そんなふうに思うことがないんだよなあ。それにしても、高中さんがみたかった〜。