音楽センスを伸ばしたい!

音楽ライター山本美芽による、ピアノレッスンに関する取材日記です。

セミナースケジュールはこちらです。 山本美芽オフィシャルサイト

本を書くって・・・。

いったい何年がかりなんだか、本人もよくわからなくなってきた
ピアニスト養成ギプスあらため、「チェルニーをやらずにすませる方法」。
ここのところ雑誌の仕事は大幅にお休みして、この本の執筆に専念しています。

ですが、ま〜難産というか、もう、ど〜したらいいのよ…という状態で。
なにしろ数年間にわたって資料を集め続けてきたので、どこに何があるやら。
昨日なんかはですね。
「ロシアで使われているチェルニーにかわる本は・・・」本棚へ行き、
ニコラーエフの楽譜(訳本が音楽之友社から出てるんですね。3200円も
する!!)を探す。
まえがきやら何やら、ロシア語から訳された文章が、また結構な量。
ふ〜む。エチュードとは・・・。おお、この前買ったネイガウスの本
(これも音楽之友社。3200円。ひぃ〜高いのう)からの引用が。
高かったけど買っておいてよかったよ。

しかし、モスクワ音楽院のピアノ教育って、
超テクニック重視ってイメージがあるんだけど、
このニコラーエフの本を見るかぎり、テクニックはつきそうだけど
必死になって青筋たてて、練習の鬼になるって雰囲気じゃなくて、
結構楽しそうなのよねえ。

ラフマニノフの頃には、ハノンの試験を
パスしてなかったら、曲を弾く試験が受けられなかったとかいう話が
あったけど、ラフマニノフ時代と最近・・・というか、1970年、
80年代では、超絶テクニックをつけるにしてもハウツー面がまったく
変わってきちゃっているのか。

ところで、ラフマニノフ時代のハノンの
試験の話ってどこに書いてあったんだっけ。探さなきゃあぁあああ〜…

…ふと気がつくと、全然ワープロ打ってない。
こんなことで本が出るのだろうか。一抹の不安を持ちつつも
「こういう混沌とした面倒くさい作業を、えんえんと続けるのが
本を書くってことなのよね」と妙な確信だけはあるのです。

さて、ラフマニノフのお言葉が書いてあった資料を探さねば。