音楽センスを伸ばしたい!

音楽ライター山本美芽による、ピアノレッスンに関する取材日記です。

セミナースケジュールはこちらです。 山本美芽オフィシャルサイト

小林秀雄賞@全日空ホテル(2)

会場には圧倒的に40〜50代の男性が多かったのですが、たったひとり
0歳児と思われる赤ちゃんをベビーカーに乗せたお母さんが
いらしていました。
「うわ、授賞式にベビーカー参加・・・、大変だろうなあ、
でも赤ちゃん、ぐずらなくて偉いなあ」なんて思いながら
「こんにちは。可愛いですね! 何ヶ月なんですか?」とそのお母さんに
声をかけて、あれこれお話していたら、
名札に「よしもとばなな」と書いてあるじゃないですか。

ひぇええ〜、「キッチン」を書いた、あの、ばななさん!?
ばななさんの本、それこそ大学生の頃から読んでました!!!

よしもとばななさんなんですか!?」と驚く私に、「はい、そうです」と
ばななさんは、フツーに答えてくださいました。

考えてみれば、吉本隆明さんが受賞されていたので、
お嬢さんのよしもとばななさんがいらしていて当然ですよね。

家に帰って調べてみたら、よしもとばななさんにはオフィシャルサイトが
あって、2月に出産されるまで、そして育児の日々のことなどは
克明に日記に綴ってありました。
う〜ん、知らなかった・・・。

結局、どの作家さんともたいして何かお話させていただいたわけじゃない
のですが、なぜか「生」で間近にその人を見ただけで、名前という記号
だけだった作家という人物が、人間としてリアリティを持つように感じ
られるんですよね。
ライヴハウスで間近に演奏を聴いたことがあるミュージシャンだと、
CDのクレジットに名前を見るだけで
その人が演奏している姿が、CDを聴きながら浮かんでくるような感覚。

そんなわけで、よしもとばななさんが妙に気になって仕方なくなって
きた私でありました。
まったく、どこまでもゲンキンでミーハーなのであります。