音楽センスを伸ばしたい!

音楽ライター山本美芽による、ピアノレッスンに関する取材日記です。

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小曽根さんのザ・トリオ@ブルーノート東京

今年も待ちに待った小曽根真さんのブルーノート東京公演がありました!
私は27日(水)のファースト・ステージに行ってまいりました。
ここ数年、毎年聴きにいっています。去年は、ゲスト2人を招いて
特にヴォーカルのクラウディア・アクーニャの包容力に癒され、
その前の年は、「So Many Colors」のときだったかな。とにかく
エネルギーの放出がすごかった印象がありました。

今年は、これまで以上にエネルギーが高まっているのですが、
それでいて、すごく自然な感じの演奏でした。

ひさびさに聴いてもやっぱりいい! 「エイジアン・ドリーム」、
今回のアルバムから、ちょっと変拍子な「キャラバン」、
お客さんがみんななんとなく笑顔になっていた「ドラえもんのうた」、
・・・そして一番印象的だったのは、アンコールで弾いてくれた
「マイ・フーリッシュ・ハート」。

私にとっては、ビル・エヴァンスの「ワルツ・フォー・デビーの1曲目」
のイメージがあまりにも強い曲なのです。
小曽根さんの力強く躍動するリズム感、ピアニッシモにも何か
ひとつひとつメッセージがこめられ・・・みたいなイメージからすると
選曲としては、はっきりいって意外! 
ですが、これが、すごくよかった〜〜!
う〜んなんていったらいいのか…マイルドなぬるい温泉にちゃぽん、と
つかって、溶けてしまいそうな気持ちよさとでもいいましょうか。
なんでよかったのか、とにかく聴いてて気持ちよかったとしか
いいようがありません。

毎年のように、「これ以上どうやって成長するんだろうか?」
と心配になってしまうほど凄い演奏を聴かせてくれて、そして次の年も
また同じように思ってしまう。これが毎年続いているんですから
ほんと凄い人です。